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『希少性』を高める

藤原和博が教える「100万人に1人」の存在になるAI時代の働き方~こちらの動画は必見です!(^^)!。

私は大学を卒業してからほとんどずっと海外で働いていて、仕事も経済的な基盤もすべて不安定の中で生きてきました。よく自分の状態を【浮き草稼業】と表現していましたよ(笑)。いつ何が起きても、自分の力で何とかしなくてはならない。そんな浮き草的な存在にとって、常に考えていなければいけないことは、『どうやったら自分の価値を高めることができるのか』です。浮き草は水の上をぷかぷかと浮いています。どこに行くかはわからない、風任せですね。逆に言えば、どこにいっても通用する価値を提供しなくては生きてはいけません。それが、しっかりと大地に根を生やして基盤を作らなかった代償でもあります。

少し前の世の中で言えば、大企業に勤める、公務員になる、安定した仕事に就く、くいっぱぐれのない資格を取得するなどが、大地に根を張るという言う意味に当たりますね。根を生やしたところで価値を提供すれば、その根が育ち【木】に成長していきます。根っこが不安定の時期は周りの木が助けてくれます。その寄りかかる木が大きければ大きいほど安定しますね。

ところが、いつの間にか世の中のトレンドが変わってきていて、大企業に勤めていても、資格を持っていても、不安定になってきているようです。世の中の流れが、大樹を根こそぎ倒していっている感じでしょうか。寄らば大樹の陰の【大樹】が倒れてしまうのだから、大変な世の中になってきましたね。

(20世紀と21世紀では社会が大きく変わってきました)

 

とはいえ、浮き草的な存在である私は、これからの大変な世の中を歓迎しています。なぜならば、『どうやったら自分の価値を高められるか』をいつも考えてきたからです。その価値の高め方について、とても上手に論理的に説明してくれているのが、こちら藤原和博さんの動画です。

要点をお伝えすると、この不安定の世の中を渡っていくには、自分の【希少性】を高めることが大切であるとのことです。希少性を高める方法として、100人に1人の専門性身に付けること、その専門性を3つ掛け合わすことで、100万人に1人の存在になれるとのことです。例えば、藤原さんの場合、リクルートで【営業&プレゼン】の専門性を身に付けて100人に1人になりました。次に、リクルート式の【マネジメント】を身に付けて、100人に1人×100人に1人で1万人に1人の希少性を身に付けました。そして、次の専門性は、今までとは明らかに異なる、【教育】に軸を置いて身に付けたため、非常に高い希少性を持つことが出来たようです。ビジネスと教育ですからずいぶんと異なる領域ですよね。そのチャレンジが高い希少性を生み出すことに繋がったようです。ちなみに100人に1人の専門性を身に付けるには、通常1万時間を費やせばよいようです。

 

私の場合、大学時代から【社会福祉&介護】に1万時間以上を費やしています。これが一つ目の専門性になります。二つ目の専門性は、フィリピン企業の不動産会社で勤めることで、【営業&企画&プレゼン】を身に付けました。今年で勤めはじめて8年目になりますので、1万時間以上は費やしています。そして、次の専門性をどこに置くか、この時にチャレンジが必要になります。例えば、【介護】【ケアマネージャー】で2つの専門性を持っていて、次に【リハビリ】や【看護】に専門性を置いたとしても、高い希少性は得られませんね、なぜならば他にも同じことをしている人がたくさんいるからです。次の一歩は今までとかけ離れていればいるほど希少性が高まります。

そうやって考えてみると、私の場合は2つ目の専門性のところで、フィリピン、つまり海外にも出てきていて、2と3を同時に踏み出したような感じです。それで自分の希少性を高めるためにどうしたらよいかを考えた結果、【グローバル人材】を自分の強みにしようと思い、自らを『グローバル介護士』と名乗り、それに関連するサービスを作ってきました。そのうちの一つが、『グローバル介護士育成プログラム』です。では【グローバル人材】を専門性として高めていくにはどうしたらよいか、1つ目が多様性の理解と異文化コミュニケーション、2つ目が、自分で考えて課題を解決すること、だと思います。簡単に言うと、英語でのコミュニケーション能力とオーナーマインドですね。どちらもさらなるチャレンジが必要になります。

介護業界は、すぐにAIに取って代わるような業界ではないですが、別の専門性を身に付けることで、自分の希少性を高め、活躍の場を広げることができるのではないかと思います。藤原和博さんのお話はそんなことを考えるきっかけになりますので是非見てみてください。今はこのような素晴らしい学びをタダで簡単に手に入るのですから、ありがたいですね!!介護業界でもどんどん自分の希少性を高めて、どんどん新しい価値を提供していきましょう~!!

 

 

価値観の変化

炎の講演家、鴨頭嘉人さんの老人福祉協議会の講演動画をシェアします。いろいろな学びと気づきがあると思いますので、是非見てみてください~!

 

 

こちらの講演で出てくる『価値観の変化』についての感想です。

今は時代の変化がものすごいスピードで起こっており、価値観もがらりと変わってきています。これは私自身、日常生活の中でもひしひしと感じます。特に世代間の価値観の変化は明確になってきましたね。意識的に、いろいろな年代や業界の人とお付き合いをしていると価値観の違いをものすごく感じます。世はまさに、ダイバーシティ(多様性)の時代になりました。

鴨頭さんがいう価値観の形成とは、自分自身の過去の体験だそうです。人それぞれ過去の体験は違いますよね、裕福な幼少時代だった人、貧乏だった人、両親の愛情をたくさん受けて育った人、親がいなかった人、などなど、みんな異なります。なので価値観は皆違って当然であり、その価値観を他人が変えることは出来ないのです。

ただ、個人の過去の体験は異なりますが、時代背景は共有できるため、世代によって価値観の軸は出てきます。70代以上の世代は戦争を体験しているため、価値観の軸にあるものは『食べ物』になります。物がなかった時代、最高の幸せはお腹いっぱい食べることでした。介護施設で働いていると、おじいちゃんやおばあちゃんが食べ物を大切にするのがよくわかりますよね。食べ物だけでなく生活必需品も大切に使いますね。認知症のおばあちゃんが、よくトイレットペーパーを何重にも巻いてポケットの中に隠し持っていて、それに気づかず洗濯をして、洗濯機の中が大惨事になった経験を思い出します。

そして、40代~60代の価値観の中心にあるのは『お金』です。バブル時代や高度経済成長期の日本は、お金があれば何でも好きなことが出来ました。先日、某有名メーカーで35年勤められた方から、バブル当時の話を伺いました。本当に金回りがよく、交際費で毎月20~30万円支給されていたようです。お金を使い切ることが出来ず、社員同士で飲みに行き、帰りは会社からタクシーのチケットが出たようです。朝の満員電車の中でも、みんながニコニコしていたとか。朝の満員電車でみんながニコニコしているなんて想像できますか??一生懸命働けばお金も稼げて、好きなものが買えて、みんなで遅くまで遊んで、と仕事で不条理なことがあっても、その対価として十分なお金が稼げたから、世の中楽しく回っていたようですね。

さて、20代~30代の価値観は何でしょうか。それは『自己の存在』です。生まれた時から食べ物にも不自由しない、お金にも不自由しない、で育った世代です。不自由しないことに価値を見出しません。この世代の価値観の中心は、『自分の存在を確かめること』だそうです。自分は何のために生まれてきたのだろうか、自分はいったい誰なんだろうか、自分は誰かの役に立っているのだろうか、と自己の内面について考えています。そして、自己の存在意義を確かめるために行動をします。なので、3・11の震災の時に、お金も何もない若者が全国から続々と集まって支援をしたようです。

つい先日、1カ月間インドでヨガの修業に行っていた友人が帰国しました。彼は30代前半の男性です。ものすごい体験をしてきたようで今度彼の話を聞くのが楽しみです。最近この世代の人たちがどんどん自分探しの旅をしていますよね。彼らの親の世代には理解が難しい行動なのではないでしょうか?『遊んでないでお金を稼ぎなさい』『将来のためにお金を貯めておきなさい!!』そんな声が聞こえてきそうです。

私は今年38歳になります。ちょうど『お金』と『存在』の間になりますね。どちらもよく理解できます。ちなみに私も大学卒業と同時にアメリカに行って、その後自分探しの旅?として世界一周に出ました。お金も欲しいですが、それ以上に自分の存在価値を高めること、自分の生きる軸を定めることに、価値を置いています。

介護の仕事って、まさにこれからの世代の価値観に合致すると思います。介護を通して、自分の存在を見つめ返す、生老病死を身近におくことで、自分の生まれてきた理由や使命を深く洞察する。そんなことができる仕事が介護なのではないでしょうか。

介護業界は人手不足が叫ばれていますね。そのために報酬を上げる、社会的なステータスを上げる、それはそれで大切なことだと思います。でもそれは、上の世代の価値観から出た発想なんですよね。これからの世代の心を掴むには、もっと本質的な介護のすばらしさを語りかけることなんではないでしょうか。そのために何をしたらよいかを、日本の外側から、介護業界の外側から考えて実行していきます。

 

 

 

 

『表現』すること

先日行った高齢者施設でのチャリティランチ第2弾!!フィリピン人モデルDarcellが、カッコよく映像にしてくれました!(^^)!

このコンテンツは、高齢者施設でのランチ作り&おじいちゃん&おばあちゃんと一緒にダンスを踊って、最後にみんなで食事する、です。文章で書くとすごく地味ですね(笑)でもこの内容を、音楽入れて、面白く編集し、映像で表現するとカッコよくなります!!

 

次は、前回のフレンドシップパーティ&病院でのチャリティイベントの映像です。

 

この映像なんてすごくカッコよくないですか?うわ~楽しそう、私も参加してみたい~!!と思ったりしませんか?

 

この2つの動画は、参加者が自主的に作ってくれた映像です。それをみんなにシェアしてくれました。今の10代20代のネットコンテンツのメインはSNSです。なのでソーシャルメディアの発信も本当に上手です。これは、日本もフィリピンも変わらないですね。

私は意識して、様々な年代の人とお付き合いするようにしています。最近は積極的に20代の若い世代から彼らの考えや価値観を聞くようにしています。なぜなら、いつの時代でも若者が時代の変化を敏感に捉えているからです。そして、痛感しました。彼らは本当に上手に『表現』が出来ます。どう見せるか、どう伝えるかをよくわかっています。

 

さて、介護というと『3K』のイメージが付きまとっていますね。きつい、汚い、危険、それが世間の一般的なイメージとなっています。でも介護って、人に寄り添って、その人の幸せを一緒に創り出すことができる仕事ではないですかね。それはとてもクリエイティブな仕事ですし、介護士はみんなクリエイターであるはずです。そのことを、もっとカッコよく『表現』していきたい!介護業界を盛り上げるために必要なことの一つは、私たちの仕事をもっとカッコよく『表現』するだと思います。

他の業界ではどんどん自らの仕事ををカッコよく『表現』しています。介護業界も介護士も、どんどんこの仕事の魅力をカッコよく『表現』していきましょう!!

 

 

 

新しいフィールドを創る

最近フィリピン介護人材の獲得について相談依頼が増えてきました。

どこも人材不足が深刻であり、その解決策として外国人介護人材の獲得に目が向いているようです。人材獲得に関連して必要な情報は、送り出しエージェントと日本語学校です。フィリピンの場合、POEA(フィリピン海外雇用庁)という国の機関があり、POEAから認可を受けているエージェントしかワーカーを国外に送り出すことは出来ません。そして、日本で働く外国人介護士の場合、日本語検定試験N4の合格が必須となっています。

(POEA本部)

(マカティにある日本語学校)

 

『もうすぐフィリピン人介護士が日本で働くことができる』というニュースが出てからは、日本の受入れ団体とPOEAエージェントとのコンタクトが活発なりました。そして、日本語検定試験N4を取得させるために、新しい日本語学校も続々と開校されていきました。これからもその流れは続くでしょう。

フィリピン介護人材の獲得に必要なPOEAエージェントと日本語学校。この2つのフィールドにはすでにたくさんのプレイヤーが存在します。まごのてグローバルがプレイヤーとして進出しても、激しい競争にさらされてしまうでしょう。それよりも、介護士の送り出しについて、みんなの役に立てる新しいフィールドを創り出せないか、ということで2つのプロジェクトを立ち上げました。

 

1つ目は、『グローバル介護士育成プログラム』
介護人材獲得ため、業界の注目が海外に集まっている中、私は、日本人介護士の海外研修が大切だと考えました。確かに日本で働くのだから、外国人が日本語を学び、文化や習慣を覚えるのは大切なことでしょう。一方で、今後は様々な国の介護士と一緒に仕事をするにあたり、すべてのことを日本式に合わせるのは現実的に不可能です。特に現場のリーダーは、異文化コミュニケーション力と多様性の理解が不可欠になります。それらを学ぶためには、日本人介護士が海外に出て、異なる文化や習慣に触れることが大切です。まだまだ、『グローバル介護士育成プログラム』の認知は低く、重要性が理解されていませんが、近い将来多くの日本人介護士が、まごのてグローバルが提供する海外研修を利用することになるでしょう。

 

(グローバル介護士育成プログラムの様子)

 

そして2つ目が、『外国人介護士候補生 生活指導プログラム』です。外国人介護士が日本で働くためには日本語検定試験N4が必要となります。日本語が全く分からない人がN4を合格するには1年間勉強が必要と言われています。しかし、渡航前事前教育で1年間の日本語教育はコストもかかり、また生徒にとっても期間が長すぎます。そこで、多くの日本語学校では寮を提供し、住み込みで半年間集中レッスンを行います。そのための日本語教師やカリキュラム、住居などは準備されています。

確かに住み込みで朝から晩まで日本語授業を行えば、語学は上達するでしょう。通学に1~2時間かかる生徒もいるため、学業に専念するためにはベストな手段だと思います。その反面、勉強のためだけに半年間の共同生活は、それなりにストレスが掛かることが予想されます。高校や大学入試前の受験勉強を思い出してみてください。受験生が40~50人共同生活をしながら勉強するのです。彼らのストレスが想像できませんか。

さらに、フィリピン人の食生活が問題です。野菜は食べず、肉と油ものが大好き、ファーストフード&ジャンクフードが大好です。そのため、お腹がぽっこり出ている人が大勢います。普段の食生活がその状態ですので、共同生活をするのであれば、しっかりとした食生活、健康管理が重要になってきます。また、勉強のストレスを和らげるためにも、レクリエーションの実施も必要になるでしょう。食事、運動、健康管理、レクリエーション、これからをトータルでサポートするサービスが必要であると考え、『外国人介護士候補生 生活指導プログラム』を作りました。ブログでも紹介した、給食プログラムは、この生活指導プログラムを作るため、予行練習として実施をしていました。

(献立を考えるフィリピン人シェフに日本食を教える)

 

ようやく生活指導プログラムの内容も整いましたので、これからPOEAエージェントや日本語学校にサービスの売り込みを開始します。プレイヤーが少ない(誰もいない?)フィールドですので、しっかりとしたサービスを提供できれば皆さんに喜んでもらい、ビジネスとしても大きく発展していくかと思います。まごのてグローバルの新しいチャレンジにご期待ください!!

〚栄養士の樋谷さん(左)とシェフのRiz(右)、生活指導プログラムのプロジェクトメンバー〛

プラットフォーマーとしての介護業界

20世紀は大資本の時代、21世紀はプラットフォームの時代と言われています。タクシー業界での『Uber』や『Grab』、ホテル業界での『Airbnb』、オンラインショッピングで言えば、ご存知『Amazon』や中国での『Aribaba』、もちろん『Facebook』はプラットフォームの代表格ですね。これらプラットフォーム【場】を提供している会社が社会を劇的に変化をさせて、市場でも大きな影響力を持っています。20世紀型の大資本を抱えて、直線的に生産者から消費者へと一方的に流れていくビジネススタイルは、これからの時代では通用しなくっていくようです。

 

上記のような世界的有名企業が作り出しているプラットフォームはネット上での【場】です。インターネットの中ですので、実際に店舗を持つ必要もなく、在庫を抱える必要もありません。ネット上で、彼らが提供する【場】を行き来してビジネスやコミュニケーションを双方向で行っていきます。

では私たちの介護業界はどうでしょうか。介護施設やデイサービスなど、実際の【場】を提供していますよね。そこには、サービス提供者の介護士と利用者である高齢者やハンディキャップの方々だけでなく、様々な人たちが関わっていきます。例えば、ケアマネージャー、ボランティアの方々、地域住民、利用者の家族、実習生、理学療法士、作業療法士、調理士、管理栄養士、などなどが挙げられます。

そして、サービス提供者と利用者が直線状の一方的な関係、つまり、サービスを与える人、サービスを受ける人、という単純な流れではなく、双方に影響を与え合っている関係になります。実際に、私が介護士として働いていた時には、本当にたくさんのことを利用者さんから学ばせていただきました。その貴重な経験が、介護分野だけでなく、それ以外の仕事のクオリティを高めています。人間的な成長の【場】としても、介護業界は魅力的なプラットフォームを創り出すことが出来ると思います。

 

超高齢化社会をトップランナーで走っている日本は、介護業界の中だけで鎖国していくことが出来なくなってきました。様々な業界やバックグランドを持った人たちが続々と関わってきます。日本にいる時に習っていたアルゼンチンタンゴ教室の先生が、毎月デイサービスに行ってタンゴを披露したり、高齢者の方々にタンゴのステップを教えたりしています。介護とタンゴですよ、皆さんの頭の中で接点が見いだせますか(笑)?

 

 

そして、これからはいよいよ介護の国際化が始まります。介護業界の鎖国を解くだけでなくて、国の鎖国も一気に解かれていきます。【場】を提供する我々介護業界は、プラットフォーマーとしてますます多様性の理解と柔軟性が求められていきます。プラットフォームは、より多くの人が関わることでその価値が高まっていくからです。

 

(フィリピンの介護施設でズンバを踊る、常識に縛られない柔軟な発想が大切です)

 

先日、日比文化交流イベントを開催し、日比の架け橋になるような【場】を創りました。おかげさまで、様々なバックグランドを持った方たちと新たに繋がることが出来ました。

 

そして、今回のイベントがきっかけとなって、フィリピンだけに留まらず、介護業界で日本と世界を繋げるプラットフォーム創りのアイデアが閃きました~!

ジュール・ヴェルヌ曰く、『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』という格言があります。なので、もう実現した気になってワクワクしています。

(介護はクリエイティブな仕事)、(介護業界はプラットフォーマーになる)という自分の信念を証明するためにも、ますます創造力を働かせて頑張ります!!