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ロックダウンとベビーブーム

フィリピン、マニラのロックダウンは5月31日まで延長になりました。多少は緩和されて、ジョギングは認められるようになりました。マスクを着けて、ソーシャルディスタンスを保ってのジョギングですが、外を自由に走れるのは喜びですね。当たり前の日常に感謝できるようになってきました。
 
さて、新しい在留資格、介護分野特定技能の介護試験について、厚労省から6月7月の試験開催のアナウンスが出ました。フィリピンマニラでは、6月は3回、7月は12回とコロナ以前の実施頻度に戻りました。
 
私の想定では試験再開は、フィリピンの小中高校などが再開される8月以降かなと思っていましたが、ずいぶん早かったです。それだけ、外国人介護人材を受け入れたいという日本国の強い意思なのかもしれませんね。
 
しかし、フィリピンでは試験に合格しても、フィリピンの非常事態宣言中には介護士を含むヘルスケアワーカーの出国は認められないと法律が出来てしまったようです。フィリピン政府としては、国内で病院勤務の看護師や介護士が足りない中、なぜ海外に働きに行くのか?という想いがあるのかもしれません。
 
日本の思惑とフィリピンの思惑の齟齬をどう調整してくか、私の力が及ばない問題ですので、この件は早期解決を祈るのみです。
 
しかし、フィリピン政府の思惑とは裏腹に、すでに試験に合格し来日が決まっているフィリピン人介護士の皆さんが、病院で働くかというとそうはならないようです。給料が安いのが一番の理由ですが、病院でコロナに感染してしまうかもしれないという恐れもあるのかもしれません。結局家にいるのだったら、早く法律を改正してヘルスケアワーカーの海外就労を認めてもらいたいですね。そんな中新たなる課題?が出てきました。
 
なんと、試験合格し自宅待機をしていたフィリピン人の一人が妊娠しました。来日は出産後にして欲しいとの要望があったようです。
フィリピンではこの2ヵ月に及ぶロックダウンの間にベビーブームが起こると、すでに専門家が調査をしているようです。ただでさえ、子だくさんのフィリピンが来年以降さらに子供が増えそうです^^これはいいことかもしれませんね。
 
なので、フィリピン政府には、早くヘルスケアワーカーの海外就労を認めてもらいたいです🙏病院で働くようになるのではなく、出産で病院にお世話になる人が増えてしまいますので(笑)
 

 

世界の介護施設とコロナ状況

フィリピン、マニラのロックダウンは5月15日までとなりようやく緩和されます。ほぼ2カ月近く買い物以外自宅待機となっておりました。これでようやく経済が回っていきそうです。

さて、コロナの影響は世界の高齢者施設に大きな影響を出しているようです。アメリカのグローバル経済に関するオンラインメディアQuartzの記事の中で、アメリカでは、コロナの感染症が始まってから1万人以上の方が高齢者施設でなくなっているようです。また、フロリダ州とカリフォルニア州にある高齢者施設のうち1/5がコロナ発症しているようです。カナダでは1200名のコロナによる死者数のうち半数以上が公的高齢者施設入居者であり、また、ヨーロッパではコロナによる死者の半数が高齢者施設とのことです。(こちらの記事の日付は2020年4月29日)

5月5日付け、グーグルによる世界のコロナ情報では、コロナによる死者数、アメリカ71,921、カナダ4043人、日本566人となっています。

コロナ死亡者が高齢者施設で多数起こっている世界の現状を見てみると、日本の介護業界は本当に大健闘の活躍だと思います。現場最前線で働いている介護職の方々には本当に感謝を致します。ありがとうございます。

このまま、日本はコロナを食い止めていくことで、日本の介護業界は世界的にもさらに注目されること間違いなしです。日本人のチームワーク、衛生管理、蓄積された介護サービスのノウハウは世界でも十分に通用します。

是非このコロナ危機を乗り越えて、日本の介護を世界に知らしめていきましょう!!

新しい家族のあり方

3月16日からマニラではロックダウンが始まりました。

ロックダウンにともない、通いで来てもらっているお手伝いさんも移動手段がなくなりますので、住み込みで働いてもらっています。1歳のやんちゃ坊主がいますので、彼女の存在は本当にありがたいです。その感謝の気持ちを伝えるべく、毎週日曜日の彼女の休日には、一緒に料理を作ることにしています。今まで、たこ焼き、お好みやき、と作りました。そして、昨日の感謝のサンデークッキングは、餃子でした。毎回大量に作って、彼女の友達やお手伝いさん仲間におすそ分けをしてもらっています。このおすそ分けが彼女の喜びにもつながっているようです。

さて、お手伝いさんとの共同生活も4週目になりました。家族でない人との共同生活はどうなるかなと気になりましたが、順調です。まず、部屋の構造が住み込みのお手伝いさんがいることを前提に作られているのが大きな理由ですね。そしてもう1つは、彼女との距離の取り方が上手く作用しているのだと思います。

ボクシングもそうですが、相手との距離の取り方は重要です。私の場合、雇用主と従業員という契約で結ばれた関係だけではなく、だからといって家族でもない、そんな距離感を保っています。その距離感は常に一定ではなく、臨機応変に変化させています。

なぜこのような距離感がとれるのかというと、私自身、アメリカでは住み込み介護士として働いていたからです。その時に、自分がされて嬉しかったことをして、嫌だったことをしないということを実践しています。このコロナさんの1つの功罪として、家族のあり方も見つめることになるでしょうね。家族のような家族でない、そんな共同体も増えていくのではとないかと思います。

実はこの、家族のような家族でない距離の取り方が、外国人介護人材の受入にとって重要になっていきます。そのことについてもおいおい記事にしていきたいと思います!

 

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【コミュニティKAIGO CHANNEL オープンしました!】

〝日本の介護を世界に届ける〟をテーマに、新しい介護のカタチを(そうぞう)します。テーマについて、少し踏み込んだ内容の投稿をこのコミュニティ内にしていきます。

介護業界だけでなく様々な業界の方々からお知恵をいただき、新しい介護のカタチをつくっていき、それを世界に届けたいです。

☆身近な人で介護が必要になった時の新しい介護の捉え方
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などに興味がある方はぜひ!よろしくお願いします!

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【KAIGO CHANNEL(介護チャンネル)】

【KAIGO CHANNEL(介護チャンネル)】を開設しました!

介護特定技能試験対策の講義を【Live(ライブ)】と【Lecture(レクチャー)】の2パターンで公開しています。また、普段の介護クラスの様子も【Caregiving Class Room】というリストで動画をアップしていきます。この【KAIGO CHANNEL(介護チャンネル)】の目的は、特定技能ビザで来日を目指す英語圏のすべての介護士の方たちに、自主勉強をする機会を提供すること。そして、日本の受入れ施設の方たちに海外でどのように学習をしているかの様子を見てもらうことです。

私はフィリピンで介護クラスを担任し直接指導をしていますが、フィリピンの学生さん達は本当によく勉強しています。試験もそんなに簡単な内容ではありません。日本人がやりたがらない介護の仕事に就くために、このような努力をしてもらっているのは本当にありがたいことだと思います。

一方で日本の受入れ施設も、現地での教育費用や受入れに関わる費用など、さまざまな負担があります。また、実際に外国人介護士が来日するまでに半年から1年のタイムラグが生じてしまい、経営の視点から考えてもそれなりにリスクのある投資になります。

しかし、外国人介護士と受入れ施設の両者が共に歩み寄り、進めていかなくてはならないプロジェクトですので、その橋渡しになるようなチャンネルになれればと願っています。

もし、外国人介護人材の受入に興味がある方がいましたら、是非【KAIGO CHANNEL(介護チャンネル)】をシェアしてください。フィリピンの首都マニラは【Lockdown(封鎖)】中ですので、この機会を利用してどんどんレクチャーの動画をアップしていきます。頑張ります!

 

リバースイノベーション

【リバースイノベーション】とはご存知でしょうか?

新興国で生まれた技術革新(イノベーション)や、新興国市場向けに開発した製品、経営のアイデアなどを先進国に導入して世界に普及させるという概念。先進国の技術や商品を新興国へ移転するという従来手法とは逆に、新興国から先進国へ逆流reverseさせるので、リバース・イノベーションとよばれる *日本大百科全書(ニッポニカ)参照

このリバースイノベーションを最近身近に感じる出来事がありました。

私は大学卒業後アメリカ、カリフォルニアに留学をしました。貧乏学生だったのですぐにアルバイトをして生活費を稼がなくてはなりませんでした。そこで、友人の紹介で日本食レストランで働かせてもらうことになりました。仕事はキッチン担当です。モンゴル人と一緒にチキンを焼いたり、メキシコ人と一緒に板場で巻き寿司を作ったりしました。その時にカリフォルニアロールの巻き方を教えてもらいました。本場カリフォルニアでのカリフォルニアロールです。ご存知のように巻き寿司は日本が発祥国です。江戸中期の1750年代に生まれ一般化したようです。その後、約200年の歳月が経て1970年代にアメリカ西海岸を中心に寿司が一大ブームとなり、その中でカリフォルニアロールが生まれたようです。カリフォルニアロールはアメリカで大人気の巻き寿司となり、その結果、日本にも逆輸入されました。これも1つのリバースイノベーションですね!

ところで、このカリフォルニアロールですが、フィリピンでも大人気のメニューです。フィリピンの場合、中身はアボカド、カニカマ、キュウリ、そしてマンゴーが入ります。手軽に作れてみんなから喜ばれるのでホームパーティに呼ばれると、いつもこのカリフォルニアロールを作っていきます。

(オフィスでのバースデーパーティー)

こんな感じでカリフォルニアロールをよく作っているのですっかり私の定番料理となりました。しかし、手軽で簡単に作れるカリフォルニアロールですが、1つだけ難点があります。それは、持ち運びが難しいことです。巻き寿司を作って、切って、きれいに盛り付けても、その状態のまま持ち運ぶのが難しい。しかも、フィリピン人は炭水化物が大好きで、たくさん食べます。大量の巻き寿司を手軽に、そして、できればきれいに盛り付けられた状態で持ち運ぶにはどうしたら良いかが課題でした。

そんなある日、フィリピン人の同僚がポットラックパーティの時に、カリフォルニアロールをデリバリーで注文して持ってきました。中身を見て私は驚愕しました。

大量のカリフォルニアロールがびっしりと詰まていて、それでいて美しく盛り付けられており、しかも持ち運びしやすい、とすべてを兼ね備えていました。アメリカで生まれたカリフォルニアロールが、新興国のフィリピンでさらに〝イノベーション〟されていました。

フィリピンでは配車アプリを使ったフードデリバリーサービスが、ここ数年ですっかり定着しました。パーティー好きのフィリピン人にとって、持ち運びのしやすいくイノベーションされたカリフォルニアロールは今後さらに人気が出てくるのではと感じています。私も早速真似して作ってみました。

アメリカ式の巻き寿司と比べてみてください。

1~2人で食べるならアメリカ式の量でも十分ですが、フィリピンのパーティーは誘っていない近所の人たちもどんどん参加するような人数が読めないパーティースタイルです。従って料理をたくさん用意する以外に方法がありません(笑)

一方、今後は日本もダイバシティや地域コミュニティの再形成がテーマになっていきますので、フィリピン式のカリフォルニアロールが『リバースイノベーション』されて、日本に逆輸入されるかもしれませんね。

前置きが長くなりましたが、私はこの『リバースイノベーション』が日本の介護業界にも起こるなと感じています。2020年の今年から外国人介護士がぞくぞくと日本にやってきます。フィリピン、ベトナム、インドネシア、ネパール、カンボジア、バングラディッシュ、パキスタン、などなどアジア諸国を中心にその輪が広がってきています。もちろん、介護は日本が最大の先進国でありますが、今後はこのようなダイバシティ溢れる外国人介護士の方々によって、間違いなく日本の介護のカタチは変わっていくでしょう。私はポジティブに変わっていくと思っています。その理由の一つには、日本にはなくて、諸外国には当たり前のように存在しているものが、介護と強く結びついていて、その存在が日本の介護を昇華してくれるだろうと考えているからです。それは何か、ずばり、『宗教観』です。

歳を重ね、老後のステージを迎えると、人は徐々に『死』のことを考えるようになります。〝死んだらどうなってしまうのか〟と。その時に、何か絶対的なものに対する信仰心があるかどうかで、『死』に対する捉え方が変わってくるのではないでしょうか。フィリピンであればキリスト教、インドネシアであればイスラム教、ネパールであればヒンドゥー教と、それぞれがそれぞれの生死観を持っています。しかし、日本にはその考えが失われてきてしまいました。そこに、日本の高齢化問題の根本的な原因が隠されているのではないでしょうか。

〝介護と宗教観〟という日本にとっては新しい概念を、新興国から逆輸入することで、日本の介護は1つステージが上がっていくのではないでしょうか。