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グローバルリーダー育成プログラム レポート②

今月は東京の医療法人様から7名の方がマニラにいらっしゃいました!

こちらの医療法人様からのご依頼は今回で3回目、計21名の方々が研修のためにお越しになられています。これから始まる、介護業界のグローバル化にいち早く取り組まれて、最も大切な【グローバルリーダーの育成】に時間とお金を投資されているのは、本当に素晴らしいことだと思います。私も毎回気合を入れて研修ツアーに臨んでいます!

到着した初日に、地元住宅街の散策です。フィリピン人介護士が育った生活環境を体感してもらいます。フィリピンはサブデビジョン(住宅分譲地)が一般的であり、エリアごとに住宅地が区切られています。富裕層の場合、サブデビジョンは壁で区切られていて24時間体制でセキュリティガードが付いています。エリアごとに明確な経済格差が見てとれます。

散策後は、この研修ツアーに欠かすことのできない【異文化コミュニケーション】のワークショップと、社会起業家の中村さんによる【異文化理解】の講演です。『日本人の強みと弱み、フィリピン人の強みと弱みを深く理解し、両国民が補完関係を築くことで新しい価値を生み出すことができるのではないか?』こんな問いかけをツアーを通して皆さまには感じてもらいます。

翌日は、これまた欠かすことのできないプログラムである、【東京コンサルティングファームの朝会参加】です。異業種の専門家がどのようにフィリピン人スタッフのマネジメントを行っているのかを学びます。

朝会参加のもう一つの狙いは、『外国人介護士が日本の申し送りに参加した時の心境を疑似体験する』ことです。病院や施設で必ず行う【申し送り】は結構緊張しますよね?その雰囲気の中で、周りはすべて日本人、そして日本語で申し送りをすることは外国人にとっては大変なチャレンジになります。その気持ちを、周りがフィリピン人で、しかも英語で発表することで体感してもらいます。

続いて、フィリピンの病院見学です。医療後進国と思われがちのフィリピンですが、日本に負けないくらいの設備の病院があります。

小休止で、フィリピンのローカルレストランへ。フィリピンのチキンは美味しいですよ~。

食べ終わったら日本語学校の視察、そして生徒の前でのプレゼンテーションです。今回は、けん玉と羽根つきを生徒に教えて頂きました。一生懸命英語を使って説明する姿勢が素晴らしかったです!!何事もチャレンジですね!!

移動手段もチャレンジです!庶民の足であるトライシクル&ジプニーも体験してもらいました!

2日目最後は、異業種交流会です。フィリピン人家政婦さんに料理作ってもらいました!様々な業界の方との交流が、この研修プログラムの特徴になります。他業界からの視点を持つことで、新しい発想で介護業界を見つめることが出来るのではないでしょうか。

そして、3日目の朝、いよいよ介護実習になります。まずはフィリピンでもっとも有名なファーストフード、ジョリビーで朝食です。

朝食と買出しを終えて、この研修ツアーのメインイベント、デイケアサービスに参加している高齢者との交流会になります。まずは、Zumbaに参加してもらい、フィリピン人の音楽センスとダンス力をレベルの高さを体感してもらいます(笑)

そして、フィリピン側からの出し物、踊りと歌のパフォーマンスです!リズム感が本当にいいですよね~~!!

そして、次は日本側の番です。紙飛行機作りと風船バレーを行いました。風船バレーは白熱して早々に風船が割れてしまい、ゲーム終了に。。フィリピン人のご高齢者は本当に元気ですね(笑)

このように、世代と国籍を超えて一緒に活動をすることで、【異文化理解】や【異文化コミュニケーション】を一次情報として体感してもらいます。

フィリピンのおじいちゃん&おばあちゃんも大満足でお帰りになられました^^

猛暑の中、汗だくだくで、歌って踊って、レクもしてと、皆さんすべてを出し切りました(笑)お疲れ様でした!!

今回も盛りだくさんの研修ツアーとなりました。さすがは成長著しい医療法人様からの管理者やリーダーとして現場を引っ張っている方たちですので、研修にのぞむ姿勢や考え方が素晴らしく、私も多くのことを学ばせていただきました。改めて、日本の介護は世界ナンバーワンだと確信が出来て嬉しくなりました!ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!(^^)!

グローバルリーダー育成プログラム レポート①

大阪と兵庫の介護事業所様からツアーのご依頼をいただき、グローバルリーダー育成プログラムを行いました。こちらの事業所様は既にフィリピン人介護留学生を受け入れており、受け入れ体制を円滑に整えるために現場リーダーの方達が学びに来られました。

初日は夜の到着でしたので、フィリピン料理を食べてリラックス

2日目の午前中は、日本語学校でのレクリエーションです。介護士として日本で働くことを目指している学生さん、約40名の前で日本の歌とゲームを発表してもらいました。

フィリピン人は本当にノリがいいですね~。今回の、『あっちむいてほい』の勝ち抜けゲームの動画を見ていても、フィリピン人の明るさや元気が伝わってくるのではないでしょうか。彼らがきっと日本の介護現場に明るさと元気を届けてくれるはずです。

 

その後、日系企業訪問。他業界がどのように外国人のマネジメントを行っているか講義をしてもらいまいた。

PJ Linkの現地代表の藤田さんより異文化理解についての講義

午後はSt Lukes というフィリピンでもトップクラスの総合病院の視察です。フィリピンは医療後進国と思われているかもしれませんが、そんなことはありません。フィリピンでもトップクラスの医療を受けることが出来ます。

病院勤務の看護師さんたち

夜は、異業種交流会です。日本で家事代行サービスを展開しているベアーズのトレーニングセンターで、ベアーズレイディに食事を作ってもらいました。フィリピンで活躍する他業種の方をお招きしての交流会です。ツアー参加者の方たちから日本の介護現場の実情を話してもらったり、他業界の人たちからは、他業界から見た『介護』について意見をうかがったりなど、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

 

 

翌日は、早朝からのスタートです。まずはフィリピンでもっとも人気のあるファーストフードJolibeeでの朝食。フィリピン人留学生との話のネタになることは何でも抑えておきます(笑)

そして、ローカルマーケットでの買出しです。フィリピンの人たちが普段どのような場所で買物をしているかを体験してもらいます。

材料を揃えてからフィリピン介護施設での実習です。今回はマリキーナになる有料老人ホーム〚 La Verna Aged Care and Dementia Village 〛にて、チャリティランチ&アクティビティを行います。まずはランチの下ごしらえ、今日の献立は、チキンカラーと豆腐入り野菜炒めです!

https://youtu.be/A-SgJ3ZnHho

介護施設実習では毎回プロのシェフに同行してもらっています。キッチンでも日本人とフィリピン人と異業種交流が出来ますね!

https://youtu.be/EMWcU336afM
5つ星ホテルのシェフ、Rizさん

食事の準備が整いましたら、利用者の方々にホールに集まってもらい、アクティビティのスタートです。まずはツアー参加者の方達による日本の童謡を披露してもらいました。

日本語学校でのレクリエーションと異なり、完全にアウェイでの発表です。皆さん多少緊張の面持ち(^^;)。文化も言葉も異なる人々の前で発表するのは初体験だったかもしれません。

そして、次はフィリピン人ダンスインストラクターによるズンバです。こちらは大いに盛り上がりました。本当にフィリピン人は歌とダンスが大好きです。

さて、このプログラムの狙いは、日本人の強みと弱み、フィリピン人の強みと弱みを体感してもらうことです。一般的に、日本人はエンターテイメントやプレゼンテーションが苦手ですが、逆にフィリピン人は得意です。 こうやって各国の強み弱みを知ることで、現場でのマネジメントに活かしてもらいたいという意図があります。参加者の方たちも、フィリピン人の高い歌とダンスのパフォーマンスを見て、いろいろと現場に活かせるアイデアが浮かんだようです。

 

その後、お待ちかねランチの時間です。

利用者の方々も大満足のランチでした。さすがは5つ星ホテルの料理人ですね。チキンカレーがあまりにも美味しかったので、参加者の方がわざわざお土産にフィリピン米を買って帰りました!日本でフィリピン米を使ってチキンカレーを作るようです^^

日本とフィリピンとの介護の違いを体験し、様々な気づきがあったようです。皆さん、お疲れ様でした!

みんなで集合写真、様々なフィリピン人のプロが参加してのチャリティランチプログラムです。

 

そして、夜はNPO法人ユニカセでの異文化コミュニケーションのワークショップです。日本人とフィリピン人の違いをワークショップを通してより深く学ぶことが出来ました。そして、代表の中村さんによる、異文化理解についての講演です。中村さんの実体験から学んだことを分かりやすく教えてもらいました。

今日がちょうどユニカセスタッフの誕生日ということで急きょバースデーケーキを購入し、サプライズでお祝いをしました。フィリピンでは誕生日やイベントが大好きですので、是非日本でも楽しいイベントをどんどん企画して欲しいですね。きっとフィリピン人スタッフが率先して行うはずです!

https://youtu.be/eg5VletY7oI

朝から晩までプログラムが目白押しでしたが、皆さん疲れも見せずに大いに楽しみ、大いに学んでいただいた3日目でした。

 

 

最終日の午前中は、東京コンサルティングファームという日系企業訪問です。こちらが毎朝行っている『朝会』に参加させていただきました。

介護業界の中にいると、なかなか他業界との接点がなくなってきてしまいます。介護業界の常識が、他業界では理解されない場合も多々あるのではないでしょうか。他業界と積極的に交わることで、新しい気付きや学びを深めて欲しいというのが狙いです。世界展開しているコンサル会社の経営理念やマネジメントを体感し、すごく刺激を受けて様子でした。

以上が、3泊4日のグローバルリーダー育成プログラムのレポートです。参加者のお1人から早速次のようなメッセージが届きました。

『今は、エネルギッシュに燃えています。今回フィリピンで学んだことを日本で実践し、現場に伝えていきます!!』

嬉しいですね~。この研修ツアーを通して、マネジメントを学ぶだけでなく、このように(やる気スイッチ)を押していただけるのは、企画者として無上の喜びです(^^)v 参加者の皆さま、ありがとうございました!!

これからも、まごのてグローバルのミッションである『国と介護業界の外側から介護をアップデートする』を実践していきます!!

カルチャーマップとジェネレーションギャップ

エリン・メイヤーの著書、『異文化理解力(The Culture Map)』をご存知でしょうか?本のキャッチコピーには ”海外で働く人、外国人と仕事をする人にとって、語学よりもマナーよりも大切なこと”と書かれています。

グローバルリーダー育成プログラムで、異文化理解のワークショップをしていただいている講師の方からの推薦で、上記の本を読んでみました。なるほど~!と勉強になることが満載で、これから外国人介護士の受入れをする施設リーダーには是非読んで頂きたい一冊です。この本の特色は、8つのマネジメント領域の沿って、現場ですぐに使える有益なアドバイスと、ケーススタディが満載であるため、とても分かりやすいこと、そして、カルチャーマップを使って、文化の違いを可視化したことが挙げられます。

8つの領域とは、(コミュニケーション)(評価)(説得)(リード)(決断)(信頼)(見解の相違)(スケジューリング)となっています。この8つの領域での各国の特色をマップにまとめています。

上記の表をみてわかるように、例えば(決断)の項目での、日本と中国との違いを見てみてください。日本では何かを決断するとき、『合意志向』が一般的です。会社が大きければ大きいほど、何かを決めるまでに、稟議書を上へ上へと上げていかなくてはなりません。そのため、決定が遅いのですが、決まってからのスピードは速いです。なぜならば決まるまでに皆の合意が出来ているからです。

逆に中国の場合は、『トップダウン』で物事が決定されます。フィリピンでビジネスをしていて感じることは、中国人の決定の速さです。日本企業が社内で協議を繰り返している間に、中国企業はさっさと決断して物事を進めていきます。

上記のケースを介護現場で当てはめた場合、例えば、日本人介護リーダーが中国人介護士数人と、お花見の場所を決めるとします。『〇〇公園がいい』『△△の河川敷はどうか』といろいろな意見が出てきます。そこで、みんなの意見をまとめるだけで自分で決められないとしたら、中国人スタッフから『リーダーシップの欠如』というレッテルを貼られるかもしれません。中国人は、リーダーが決断して当たり前と捉えているからです。その決断がどうであれ従うのが中国の文化です。

また『スケジューリング』の項目でも、時間に厳しい日本と比べると、中国は前後にゆとりを持ったスケジューリングになります。フィリピンであれば、さらにゆとりを持った時間幅になります。フィリピンに精通する人ならだれもが知っている『フィリピンタイム』ですね。このように文化によって各項目の判断軸が変わってくるのです。

これから多国籍介護士をマネジメントする現場リーダーにとって、各国の文化的特徴を把握しておくのは必要不可欠なのではないでしょうか。

エリン・メイヤー女史のカルチャーマップは、世界30か国をカバーしてありますが、アジアは日本と中国のみがメインとなっています。介護業界では、アジア、特に東南アジアからの人材が主力になりますが、残念ながらそのデータがありません。そこで、私が独自に東南アジアに特化したカルチャーマップを作成しようと考え実行しています。

福井オリジナルの日本とフィリピンのカルチャーマップ

さて、カルチャーマップについて勉強を重ねている中で、どうしても腑に落ちないことがありました。それは、文化的な相違だけでは説明が出来ない、各世代間の違い、つまり『ジェネレーションギャップ』の存在です。

世代間の価値観の違いについて以前に、下記のブログでご紹介させていただきました。
https://ameblo.jp/jack-in-manila/entry-12411364398.html

同じ日本人であっても、20代と40代では生きてきた時代背景が異なり、それに伴って価値観も異なります。これは、日本だけでなく各国でも同じことが言えるのではないでしょうか。実際にフィリピン人をマネジメントしていると、20代と40代の価値観の違いは顕著に感じます。

ここが一つ盲点かもしれませんが、これから介護業界にやってくる外国人は皆『若い』です。なぜなら、経営者が若者を好んで選ぶからです。みんながみんな、出稼ぎでお金だけを目的に日本に来るわけではありません。働き甲斐や自己存在意義など、日本の40代後半バブル世代とは違った価値観を持ってやってくる外国人介護士も多くいるはずです。

従って、現場リーダーには異文化理解と同時に、世代間の相違についての受容力が求められます。私が考えるこれからの介護業界に必要なマネジメント力とは、カルチャーマップを横軸に、ジェネレーションギャップを縦軸に捉えた、複合的なマネジメントです。多様性社会の出現で、現場リーダーは、スタッフ一人一人の個人に合わせてマネジメントをしていく時代になりました。

そこで、カルチャーマップの『C』とジェネレーションギャップの『G』の頭文字を取った、『CGマップ』なるものを体系的にまとめて、自分のオリジナルマネジメント手法を開発していきたいと思います。近未来の日本の介護業界をイメージして、日本と介護業界の外側から自分が出来ることをチャレンジしていきます!

魅力を付け足す

私が尊敬する斎藤一人さんの動画の中でこんなメッセージがあります。『魅力的になると多機能になり、ますます魅力がアップする 』と。

私自身、以前にも書きましたが学生時代から『T字型人間』を目指して、自分が出来ること(機能)を増やしてきました。T型人間とは、ある専門分野に精通していて(T字の縦棒に相当)、かつ専門分野以外のことを浅く広く知っている(T字の横棒に相当)というタイプの人です。

もちろん、私の専門分野は『高齢者福祉、介護』ですので、この領域をどんどん掘り下げていきます。と同時に、専門分野以外の領域で、自分ができることを増やしてきました。つまりT字の横棒を延ばすことを意識してきました。その中で、自分の二つ目の専門分野として掘り下げていくものが見つかり、T字の縦棒を延ばしていくと、T字型人間よりも、さらに魅力的な『π(パイ)型人間』になります。

2つ目の専門領域筆頭候補が、私の場合は『人材』になります。人材は人材でも、海外とリンクした人材です。介護留学生、技能実習生、特定技能とさまざまなチャンネルで海外介護人材が日本にやってきます。その送り出しのサポート、現地での技術指導、育成、または日本の受入れ体制の準備指導など様々な形で、『人材』のスペシャリストが必要になってきます。来月からは、日本式介護技術の指導がスタートします。日本の現場で役に立つ知識と技術をフィリピン人介護士に教えていきます。

さらに、これから育てていきたい3つ目の専門領域が『イベントプロデュース』です。学生時代から、文化祭や学園祭が好きで、社会人になってからも、いろいろとイベントやパーティを企画してきました。私の忘れられない成功体験の一つに、学園祭に仕掛けた『サッカー部 足つぼマッサージ』があります。

学園祭イメージ写真

私が所属していたサッカー部では、なぜだかわかりませんが、学園祭で杏仁豆腐を売ってました。当時一年生だった私は、先輩の意向に従って杏仁豆腐を売りましたが、そんなに売れませんでした。他の出店を見渡してみるとほとんどが飲食店です。これだけ飲食店があれば相当な差別化をしない限り売れないなと思いました。そこで、学園祭に参加している人々を観察してみると、なんとなく手持無沙汰な様子の方が多いなと、特にお父さん方。よくよく調べてみると、娘や息子が出演するステージを待っていたり、奥さんと別行動をして校内をあてもなくフラフラしていたりと暇を持て余している様子です。確かに、いくら飲食店がたくさんあったとしても、胃袋は一つですからお腹が満たされてしまえば、それ以降やることがあまりありませんね。

そんな状況をみて閃いたのが、『足つぼマッサージ』です。待ち時間を埋めるのに、マッサージは非常に有効な手段ですよね。足の裏を押すだけなら、特別な技術は必要なく、体力と指の力があれば誰でもできます。 私は当時マッサージサロンでアルバイトをしていましたので、足裏のマッサージを部員に教えるのは簡単だと分かっていました。

集客も、競合が無いうえに、お金を使う場所がなく暇を持て余しているお父さん層がうろうろしているので、簡単にアプローチが出来るなと。そこで次の年に『サッカー部 足つぼマッサージ』を開催したところ、2日間で10万円以上の売り上げとなり大成功でした!小さな大学の学園祭で10万円以上の売り上げを出すことは凄いことでした。嬉しいことに、その年から足つぼマッサージが、サッカー部の伝統になり、今でも後輩たちが学園祭で足つぼマッサージをしているようです!(^^)!

過去の成功体験の中から自分の強みを発掘し、それを掘り下げていくことで、人はどんどん魅力的になっていきますね。成功体験が見つからない人は、いろいろなことにチャレンジして、何が好きなのかを探っていくのがよいですね。

好きなことにどんどんチャレンジが出来る、素敵な時代に生まれてきて、私たちはラッキーですね~(^O^) 『令和』の新しい時代には、もっともっと人は魅力的になっていくと思います!

業界の『枠』を溶かす

チャリティイベントを3連続で開催しました。

国立病院での高齢者デイケアセンター、児童養護施設、そしてクラブを貸切っての日比交流イベントと、対象世代と場所を変えてのチャリティイベントです。どのイベントも大変な盛り上がりとなり、参加したみなさんに喜んでもらえました!主催者としても大満足な結果です!

 

地元マニラ新聞には記事として取り上げてもらいました~(^O^)

私のミッションは、【国と業界と次元の枠を超えて『介護』をアップデートすること】です。実は今回3連続チャリティイベント開催には、私のミッションが深く関わっています。

以前の記事でも書かせていただいたように、【国の『枠』を超えて介護をアップデートする活動】は、日本人介護士向けのグローバルリーダー研修と、海外介護人材の育成&送り出しがそれにあたります。グローバルリーダー研修ツアーは、おかげさまで今年の5月6月と追加開催決定、今後も依頼が増えていきそうです。

そして、【業界の『枠』を超えて介護をアップデートする活動】が、イベントの開催です。介護業界を取り囲んでいる『枠』を溶かすためには、イベントや祭りを興してみんなでわっしょいわっしょいと楽しむのが一番よいと考えています。

マイケルジャクソンに熱狂するデイケアセンターのおばあちゃんたち

私は介護業界出身の人間ですが、アメリカではレストランやマッサージなどのサービス業、フィリピンでは不動産業に携わってきました。どの業界にも業界独特の慣習や仕組みがあり、その枠の中にいればそれらが当たり前ですが、その枠の外から眺めてみると違和感を覚えることが多々あります。そして、傾向としては業界の枠の中だけでの人間関係になっていき、どんどんどんどん内側に向かって自らを覆っている『枠』が狭くなっていきます。その結果、柔軟性や創造性が限定されてしまい、とても閉塞的な世界が出来上がってしまうのではないでしょうか。

そこに風穴をあけるためにどうしたらよいかと考えた結果が【イベントのプロデュース】です。ありがたいことに、フィリピン人は楽しいことが大好き、イベントが大好き、歌っと踊ってが大好きの国民性です。音楽がうるさくったって騒音で苦情をいうような近隣住民はいません、イベント開催にあたって細かい注文をつけてくるような頭の固い人はいません、楽しければGOです!

イベントプロデュースのスキルを磨くのにうってつけの国にいるのだから、どんどんイベントを仕掛けてノウハウを蓄積し、人脈を広げて、実績を積んでいこうと企んでいます。そして、逆輸入で日本の介護業界の『枠』を溶かす活動をしていきます。そのころには私も、イベントプロデューサーとしてそれなりのポジションは得ているだろうと思います(^o^)

チャリティイベントの打ち合わせ

私には1つ確信している未来があります。それは、【介護施設は地域のプラットフォームになる】というビジョンです。アメリカのグループホームで働いているときにその一端を垣間見てきました。入居者のおじいちゃんやおばあちゃんを中心に、職員、家族、地域の人たちが交じり合ってみんなで楽しくパーティをする。手の込んだ特別なパーティではありません、各々の家庭でつっくった手料理を持ち寄っての『ポットラックパーティ』です。そこに音楽があって、お酒があって、子供からお年寄りまでが仲良く食事やパフォーマンスをする。そんな非日常の世界があるからこそ、おじいちゃんやおばあちゃんの単調な日常生活が、彩り豊かになっていくのだと思います。

介護施設は英語で『Nursing Home』といいます。そこに『Platform(プラットフォーム)』を掛け合わせた『Nursing “Plat ” Home 』これをひとつのプロジェクトとして日本で広げていこうと企んでいます。『 ナーシングプラットフォーム プロジェクト( Nursing “Plat” Home Project) 』です!

 

日本にはかつてはたくさんの祭りがありました。それが地域や家族のつながりが希薄化してどんどん少なくなってきてしまいました。公園で遊んでいる子供の声に苦情を言う近隣住民がいる世界なんて、ちょっと異常だと感じます。自分を取り囲む『枠』がどんどん狭まっているのではないでしょうか。

子供も高齢者も、健常者も障碍者も、日本人も外国人もみんながわっしょいわっしょいと楽しめる空間をつくるのに、高齢者施設ってうってつけだと思いませんか?私にはそんな未来が見えています。

 

ヘーゲルの事物の螺旋的発展によれば、ある物事は一通り、変化・進化し尽くすと原点に戻るようです。その時にはただもとの場所に戻るのではなく、一段階上がっての原点回帰です。螺旋階段を上から見たら同じところに戻っただけに映りますが、横から見たら一段階上がっているのです。昔の祭りから一段階上がった祭りとは何か、それは多種多様な業界や世代や人種が入り混じったノーマライゼーションを含蓄した新しい形の『祭り、イベント』なのではないでしょうか。

今回3連続イベント開催を通して、その世界観に一歩近づけた気がします。