チャリティイベントを3連続で開催しました。
国立病院での高齢者デイケアセンター、児童養護施設、そしてクラブを貸切っての日比交流イベントと、対象世代と場所を変えてのチャリティイベントです。どのイベントも大変な盛り上がりとなり、参加したみなさんに喜んでもらえました!主催者としても大満足な結果です!
地元マニラ新聞には記事として取り上げてもらいました~(^O^)
私のミッションは、【国と業界と次元の枠を超えて『介護』をアップデートすること】です。実は今回3連続チャリティイベント開催には、私のミッションが深く関わっています。
以前の記事でも書かせていただいたように、【国の『枠』を超えて介護をアップデートする活動】は、日本人介護士向けのグローバルリーダー研修と、海外介護人材の育成&送り出しがそれにあたります。グローバルリーダー研修ツアーは、おかげさまで今年の5月6月と追加開催決定、今後も依頼が増えていきそうです。
そして、【業界の『枠』を超えて介護をアップデートする活動】が、イベントの開催です。介護業界を取り囲んでいる『枠』を溶かすためには、イベントや祭りを興してみんなでわっしょいわっしょいと楽しむのが一番よいと考えています。
私は介護業界出身の人間ですが、アメリカではレストランやマッサージなどのサービス業、フィリピンでは不動産業に携わってきました。どの業界にも業界独特の慣習や仕組みがあり、その枠の中にいればそれらが当たり前ですが、その枠の外から眺めてみると違和感を覚えることが多々あります。そして、傾向としては業界の枠の中だけでの人間関係になっていき、どんどんどんどん内側に向かって自らを覆っている『枠』が狭くなっていきます。その結果、柔軟性や創造性が限定されてしまい、とても閉塞的な世界が出来上がってしまうのではないでしょうか。
そこに風穴をあけるためにどうしたらよいかと考えた結果が【イベントのプロデュース】です。ありがたいことに、フィリピン人は楽しいことが大好き、イベントが大好き、歌っと踊ってが大好きの国民性です。音楽がうるさくったって騒音で苦情をいうような近隣住民はいません、イベント開催にあたって細かい注文をつけてくるような頭の固い人はいません、楽しければGOです!
イベントプロデュースのスキルを磨くのにうってつけの国にいるのだから、どんどんイベントを仕掛けてノウハウを蓄積し、人脈を広げて、実績を積んでいこうと企んでいます。そして、逆輸入で日本の介護業界の『枠』を溶かす活動をしていきます。そのころには私も、イベントプロデューサーとしてそれなりのポジションは得ているだろうと思います(^o^)
私には1つ確信している未来があります。それは、【介護施設は地域のプラットフォームになる】というビジョンです。アメリカのグループホームで働いているときにその一端を垣間見てきました。入居者のおじいちゃんやおばあちゃんを中心に、職員、家族、地域の人たちが交じり合ってみんなで楽しくパーティをする。手の込んだ特別なパーティではありません、各々の家庭でつっくった手料理を持ち寄っての『ポットラックパーティ』です。そこに音楽があって、お酒があって、子供からお年寄りまでが仲良く食事やパフォーマンスをする。そんな非日常の世界があるからこそ、おじいちゃんやおばあちゃんの単調な日常生活が、彩り豊かになっていくのだと思います。
介護施設は英語で『Nursing Home』といいます。そこに『Platform(プラットフォーム)』を掛け合わせた『Nursing “Plat ” Home 』これをひとつのプロジェクトとして日本で広げていこうと企んでいます。『 ナーシングプラットフォーム プロジェクト( Nursing “Plat” Home Project) 』です!
日本にはかつてはたくさんの祭りがありました。それが地域や家族のつながりが希薄化してどんどん少なくなってきてしまいました。公園で遊んでいる子供の声に苦情を言う近隣住民がいる世界なんて、ちょっと異常だと感じます。自分を取り囲む『枠』がどんどん狭まっているのではないでしょうか。
子供も高齢者も、健常者も障碍者も、日本人も外国人もみんながわっしょいわっしょいと楽しめる空間をつくるのに、高齢者施設ってうってつけだと思いませんか?私にはそんな未来が見えています。
ヘーゲルの事物の螺旋的発展によれば、ある物事は一通り、変化・進化し尽くすと原点に戻るようです。その時にはただもとの場所に戻るのではなく、一段階上がっての原点回帰です。螺旋階段を上から見たら同じところに戻っただけに映りますが、横から見たら一段階上がっているのです。昔の祭りから一段階上がった祭りとは何か、それは多種多様な業界や世代や人種が入り混じったノーマライゼーションを含蓄した新しい形の『祭り、イベント』なのではないでしょうか。
今回3連続イベント開催を通して、その世界観に一歩近づけた気がします。