海外介護

日本の介護を高齢化が進むアジアに伝えるために~日本らしさを活かした紙芝居の魅力~

日本の介護を、これから高齢化が進むアジア諸国に伝えていく、1つの手段として、きらめき介護塾さんの、認知症紙芝居に注目しています。

認知症のことを医療用語やデータを用いて難しく伝える人はアジアにもたくさんいます。そんな中、お医者さんや看護師さんのような医療の専門職ではなく、普通の人にも分かりやすく伝えられるコンテンツはないだろうか。その上で、「日本らしさ」を加味したものであれば尚良しです。

そんな私の要望にぴったりな認知症のコンテンツが、きらめき介護塾さんの、認知症紙芝居なのです。

認知症の理解の紙芝居
認知症の理解の紙芝居

先日、国際認知症ケアのイベントで認知症紙芝居を披露したところ、さっそくマレーシアのお医者さんが認知症紙芝居のコンテンツを使いたい(学びたい)と、オファーが来ました。

マレーシアでも高齢化が徐々に進んできているようで、認知症の人を抱える家族に、わかりやすく認知症を伝える機会が増えてきたようです。

マレーシアのドクター
マレーシアのドクター

きらめき介護塾さんのオリジナルコンテンツの良さを残しつつ、日本国外でも使えるように、英訳&デジタル化に取り組んでいます。最近はChat GPTをはじめ便利なツールが増えて、作業が断然やり易くなりました。それだけ、日本の介護が届けやすくなりました。

英訳バージョン
英訳バージョン

外国人介護人材の育成と送り出しという、一方通行の国際化だけではなく、日本の介護を世界に届けるという双方向の介護の国際化に貢献できるように頑張ります!

福井のfacebook 福井淳一@海を渡った介護士 note

アジア開催の認知症ケアイベントに参加した感想【まごのてグローバル】

福井淳一@海を渡った介護士

「日本の介護を世界に届けること」に情熱を注ぎ、外国人に介護を教えたり、異業種とコラボして介護事業を開発をしたり、海外介護労働者を送り出したりしています。

福井淳一@海を渡った介護士です!

元プロボクサーの介護福祉士&社会福祉士&精神保健福祉士で、フィリピン在住です。


The Purple Angel(イギリスの認知症ケア団体)が主催する、フィリピン開催のイベントに参加してきました。フィリピンはもちろん、インドネシア、マレーシア、シンガポールから参加者が集まりました。
朝8時半から午後5時までという長丁場のイベントで、14人のゲストスピーカーが代わる代わるステージに出て、プレゼンをするというてんこ盛りの内容でした。

てんこ盛りのプログラム

ラストから2番目の出番である私は、ある程度想定はしていましたが、案の定、時間が押したため、40分で準備したプレゼンを15分に短縮しなくてはならず、自ら携帯のアラームをセットして舞台に上がりました。さすがは、柔軟な時間で過ごす東南アジアのイベントですね(笑)

まずは自己紹介から

プレゼンの途中でアラームが鳴り、きっちり15分で切り上げたのがよかったのか、疲れが見え始めていた聴衆からは拍手が沸き起こりました。内容よりもタイムマネジメントを優先した決断は、我ながらあっぱれです。
とはいえ、15分でも聴衆の心は掴めたようで、マレーシアのお医者さんからは、マレーシアで開催する老齢医学の国際イベントにゲストスピーカーとして参加しないかと誘われました。

マレーシアの老齢医学が専門の医者Dr Lim

学術的な発表が続く中、素人でもわかるように紙芝居形式で認知症ケアを伝える手法が、斬新に映ったのだと思います。

さて、他国のゲストスピーカーのプレゼンを聞いていると、ところどころで日本の話題が出てきました。Long term care insurance(介護保険)や、Speach therapist (言語聴覚士)など、日本ではなじみのワードが、アジアでは珍しいようです。
今回、アジア開催のリアルイベントに参加して、改めて日本の介護を世界に届ける意義を感じました。世界が日本の介護を求めているからです。
残念ながら日本人の参加者は私一人でしたが、だからこそ、もっと世界に関心を向けてもらえるように頑張ろうと思いました。

日本人、あるいは日本で介護を学んだ外国人が活躍できるマーケットは、日本国内だけではないのです。そのことを伝えるためにも、私自身が情熱をもって、日本の介護を世界に届けていきます。

福井のfacebook 福井淳一@海を渡った介護士 note

介護技術解説動画の英語吹替

フィリピンのロックダウンが8カ月目に突入しました。依然としてフェースシールドとマスク着用義務があり、移動の制限もあります。海外からのフィリピン入国も少しずつ緩和してきているものの、就労ビザ保持者や旅行者が自由に往来できるようになるには、まだまだ時間が掛かりそうです。経済的なダメージも深刻です。

とはいえ、11月にはいるとフィリピンでは本格的にクリスマスモードに入ります。オフィスやコンドミニアムのロビーでもクリスマス仕様に様変わりしました。流れてくる音楽もクリスマスソングです。

クリスマスパーティのために働いていると言われるフィリピン人の皆さんですが、今年はコロナの影響で100年に1度の特別なクリスマスになりそうです。この状況下で、どのようにクリスマスをお祝いするのか、ポジティブシンキングのフィリピン人ですから、きっと楽しい方法を見つけ出すと思います。

さて、そんな長期ロックダウンの中、まごのてグローバルの介護教育は完全オンラインとなって継続しています。特定技能公式テキストの解説動画は全て出来上がりました。公式テキストとこの解説動画を見て勉強すれば、大方は試験合格できます。

しかし、介護の理念や体の構造などの知識は得ることができますが、対面での授業ができませんので、介護技術指導が課題です。オンライン上で介護の実技指導は難しいですからね。テキストの解説動画のように、動画を事前に作っておく必要があります。

とはいえ、介護技術指導動画を一から作るとなると、コストと時間が掛かります。そこで、既に出来上がっている日本の介護技術解説動画に英語のサブタイトルと英語の吹替えを加えて、動画をリメイクするプロジェクトを始めました。

オリジナル動画は、1~2分の短い介護技術動画を素晴らしいクオリティで作っているカイゴ大学さんから無料で提供いただきました!カイゴ大学さん、ありがとうございます!!

実際の作業となると、英語のサブタイトル付けは私が四苦八苦しながらもなんとかできますが、英語の吹替え作業は日本人の私では不十分です。そこで、介護クラスの在校生や卒業生に依頼して、吹替え作業を行ってもらっています。

1つの動画に1人の生徒さんとして、毎回別々の生徒さんに依頼しています。このプロジェクトを通して、生徒さんとの交流を深めていこうという狙いもあります。

現在20作品が出来上がりました。年内に30本以上作成していく予定です。オンラインでの授業をより魅力的に、より役立てるように頑張ります。

 

認知症ケア専門士へのチャレンジ

フィリピンのロックダウン期間がとうとう6カ月目に突入しました。フィリピンのテレビ局ABS-CBNによると、フィリピンの失業者の数が約2700万人、失業率が45.5%ととんでもない数になっています。

感染者の数は依然として3000人~4000人と毎日増え続けており、病院もすでに満床で患者が受け入れられない状態のようです。

したがって、私たち外国人は、病気になっても病院には入れませんので体調管理が一層大切になります。また万一コロナにかかってしまい、入院すると治療費が1Mペソ(約200万円)くらい掛かるようです。なおさら病気になんてなれません。

医療従事者の数も足りないようで、政府が医療従事者に病院で働くよう呼び掛けています。その一環として、医療従事者の国外就労を一時的に禁止する法律を施行しています。フィリピン国内の病院で人手不足なのに、なぜ海外で医療従事者が働きに出るのか、といった事情はよくわかります。

一方で、まごのてグローバルのビジネスの柱が、フィリピン人介護士の教育と、日本への介護人材の送り出しになります。フィリピン政府の意向は理解はしているものの、事業としては大きなダメージを受けています。

教育はオンラインで継続していますので、来日の準備が整ったフィリピン人介護士の数は増えていますが、出国できずにもどかしい状況が続いています。

しかし、まごのてグローバルだけでなく、フィリピン全体、そして世界全体で苦しい状況ですので、何とか知恵を絞ってこの状況を乗り切るように試行錯誤をしています。

このように、ウイルスの脅威がある世の中では、国をまたいで行うビジネスだけではなく、オンラインで完結できるようなビジネスを作っていく必要性を痛感しています。

そこで、Zoomを使ったオンラインセミナーや、オンラインでの介護の英語クラスをスタートしました。まだまだ収益化にはほど遠い状態ですが、何事もスタートしなくては始まりません。

話は変わりますが、知人のご縁をいただき、日本認知症ケア学会と繋がり、国際認知症ケア連合( International federation for dementia care)のフィリピンでの啓もう活動のお手伝いをすることになりました。

国際認知症ケア連合では、今年からオンラインで認知症ケア専門士の受験ができるようになります。フィリピンで資格を取得してもインターナショナルで使える資格になりますので、今後は海外から英語で受験する人も出てくるかもしれません。

介護の英語クラスの学習の先に、英語で認知症ケア専門士の資格取得を目指すようなカリキュラムができれば、介護の英語を学びたいという需要が出てくるかもしれません。まずは、まごのてグローバルとして認知症ケア専門士の資格を取得するべく、12月に受験します。

このコロナ危機をチャンスに変えられるように、出来ることはなんでもチャレンジして、頑張ります!