いよいよ、政府は単純労働を含む外国人労働者の受け入れ拡大にカジを切りましたね。介護業界にも様々な形で、外国人介護士が入ってくることになるでしょう。
外国人労働者の受入れが拡大する中で、国内外の人材紹介業や日本語学校ビジネスが盛んになりそうですね。もちろんまごのてグローバルも、フィリピン国内で介護業界に携わる人材紹介や日本語教育に関わっていきます。しかし、多くの人たちが人材紹介と日本語教育に取り組む中で、これから必要になるサービスを考えた時に出てきたアイデアが、以前にもお伝えした、【日本人介護士へのグローバル研修事業】と【外国人ワーカーへの寮生活サポート事業】です。今回は寮生活サポート事業について説明します。
そもそも、なぜこの事業を思い付いたのか?日本政府とフィリピン政府の間で、2009年より経済連携協定が結ばれていて、フィリピン人介護士と看護師が日本の介護や医療現場で働くようになりました。来日の前に、彼らは日本語と文化や習慣を学ぶために半年間、共同生活を行います。その時に、日本語教師として働いていた友人から現場の話を教えてもらいました。
友人からは、日本語教育と生活指導は別々の専門家が対応していると教えてもらいました。確かに、半年間の共同生活となると、通学生とは異なり教室の中だけで日本語を教えていればOkということではなくなりますね。共同生活ならではのサポートも大切になってきます。私が特に重要だと感じたのは、食事と体調管理です。そこで【寮生活サポート】のプログラムを作りました!
こちらがフィリピンの一般的な食事メニューです。
炭水化物と脂肪が多く、野菜が少ないのが特徴です。その結果、
上記のような症状が起こりやすくなります。共同生活や勉強によるストレス対策も重要な課題です。
そこで、管理栄養士指導のもと、フィリピン人シェフが献立をつくります。月に2回の日本食で日本の食生活にも慣れてもらいます。
米や保存のきく野菜や穀物は産地直送で購入し食材費をセーブします。そのセーブしたお金を使って、普段の食事では補いきれないビタミンやミネラル、良質な脂をサプリメントで補給します。
健康管理には運動も必要です。ラジオ体操やヨガ、ズンバや日本固有のよさこいなど、学生が楽しく参加できる運動メニューを用意します。
日本語学習は教室の中だけでなく、日本人との交流を通して自然と覚えていくことも必要です。レクリエーションの提供もプログラムに含まれています。
このように、日本語学校だけでは手が回らない共同生活の困りごとを解決するためのプログラムです。
先日、フィリピンで日本語学校を経営している方に、こちらのプログラムを紹介させていただいたところ早速検討してもらえることになりました!!現在は通学生のみで寮は設けていないようですが、日本語学校で住み込みで働いている日本人教師が、フィリピン料理を1年間食べた結果、体調不良になってしまったようです。。まずは生徒ではなく教職員向けにサービスを導入したいと仰っていただきました(^^;)
寮生活プログラムは、介護学生だけではなく、これから日本に働きに行く外国人ワーカーすべてに対して提供できるサービスです。日本に行く外国人ワーカーが劇的に増える来年からは忙しくなりそうです!!