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憧れの『ツヨシ』

おかげさまで、我が子は順調に成長し3週間が過ぎました。生活のリズムは子供中心になりましたね(^^;)ただ、このまま今までの習慣を続けていては心や体にひずみが生じてしまうのは目に見えているため、いくつか決まり事を作ることにしました。

1つ目は、炭水化物をカットし食事量を減らすこと。子育てによる体力消耗と睡眠不足を補うために余分なカロリーを減らして、体内の消化酵素を代謝酵素に変換して効率的に体力回復できる身体にシフトチェンジをしていきます。ただ日常生活を行うだけであれば、食生活を見直す必要はないのですが、ボクシングを続けるとなると身体の構成要素を作り変えなくてはなりません。今年の5月にはまた試合に出ることを目標にしているので、頑張ります!

2つ目は、インプットを増やすこと。子供が寝ている時や、料理をしている時などの隙間時間を使って、脳へのインプットを増やす。いつもは外に出て人と会ったり、カフェで新しいプランを考えたりと、エネルギーを『外』に向けて使っていました。しかし、子育ての間はどんどん本を読んで、動画を見て、とインプットに集中していこうと思います。最近はYoutubeでも素晴らしい学びのコンテンツがたくさんあり本当に勉強になりますね、ありがたいことです。

3つ目は、育児&家事をプライオリティのトップに置くことです。ありがたいことに、2月&3月は比較的仕事が緩やかであるため、育児&家事にエネルギーを注ぐことが出来ます。子供の成長にとっても、親としての自分の成長にとっても、『今』子育てに集中することは長く人生を俯瞰した時に、とても重要なことだと思います。子供の成長はあっという間だそうですから、そこにしっかりと関わって、お互いの成長を見届けていきたいと思います。

さて、手前味噌で恐縮ですがやっぱり私の育児&家事のスキルは高いなと自負しております。自分で自分のことを褒められるのが、私の良いところです(笑)

なぜ、育児&家事のスキルが高いかというと、昔読んでいた漫画が強く影響しています。漫画大好きの私には、憧れのヒーローが2人います。1人目は、『課長 島耕作』の主人公、島耕作です。”島耕作のようにビジネスのプロになって世界を飛び回りたい!!” これが原点となって大学を卒業してからすぐに海外に出ました。まだ島耕作のように海外をビジネスで飛び回れるようにはなっていませんが、着実に準備はしています!

2人目は、『ツヨシしっかりしなさい』の主人公、井川強です。あまり馴染みがないかもしれませんが、1992年には日曜午後6時からアニメ放送されていて『ちびまるこちゃん』の登場まで、けっこう有名だったと思います。その井川 強にとても憧れていました。

では、井川 強とは?ウェキペディアによると、

本作の主人公。通称「ツヨシ」。誕生日:12月24日、血液型はA型。住所は東京都練馬区東大泉2-3-4。周囲から「スポーツだけは得意な馬鹿」と思われているが、実際は「勉強だけできない」万能人間であり、家事全般からスポーツ、日曜大工、桜の木の剪定や大道芸に至るまで様々な「その道の達人」達をうならせる腕を持つ。家事全般をこなした父が単身赴任で不在な為に、家事が出来ない井川家の女性陣に代わりしぶしぶ家事全般を引き受ける事となり、彼女たちから理不尽な仕打ちや体罰を受ける事が多い。(続く)

学校の勉強はできないが、スポーツ万能、炊事洗濯アイロンがけ、そして日曜大工に至るすべてをパーフェクトにこなす、ツヨシの驚くべき汎用性の高さに、毎度驚かされ、強い憧れをいただいていました。(私もツヨシみたいに、どこへいっても、どんな状況でも役に立てる人間になりたい)そう強く望んでいました。

あれから約20年が経ちました。ツヨシと同じように、学校の勉強は全然ダメでしたね、よく大学を卒業できたかと思います(笑)。しかし、ツヨシのようにスポーツ万能には程遠いですが、40歳手前であってもそこそこ機敏に動ける体は手に入れました。また、介護現場や様々な仕事を通して鍛えられた、家事やマッサージなどのスキル(日曜大工はまるっきりダメですが)は人並み以上です。そう考えてみると、そこそこ憧れのツヨシに近づいたのでは、と昔を思い返しています(笑)

奥さんがいて、メイドさんがいての生活では、全く家事をする必要がなかったのですが、こうやって子供が生まれたおかげでまた家事に関わることが出来ました。これも貴重な体験だと思います。しばらくは、『島耕作』はおいといて、家事最強の『井川強』を目指していきます^^

介護と子育ての違い

2月3日の節分に子供が生まれました。今年は平成が終わり新しい時代が始まります。その時代の変革期に、しかも『節分』を選んで生まれてきた我が子のこれからの人生がとても楽しみです。

妻が妊娠してから、”私がどこまで子育てに対応できるか”という話題がちょくちょく出てきました。その度に私は、『高齢者介護を10年やってきたのだから、子育ても余裕です!』と高らかに宣言し続けていました。しかも、私は元マッサージ師で、元料理人(といってもアルバイト程度ですが)なので、子育てに関しては、かなりハイスペックな夫&父親になれるだろうと自負しておりました。

実際に子育てがスタートしてからも、夜泣きをしてもすぐに起きてオムツ交換ができる、ぐずっても全然イライラしないでニコニコしてられる、奥さんに代わって料理を作る(ただし、キッチンドランカーになりつつあります(^^;))など、施設介護時代の夜勤と、在宅介護時代の家事&料理の経験が存分に活かされています。介護現場から離れてもうすぐ8年が経ちますが、当時を思い出しつつ子育ても楽しんで行っています。たた、最も大切なことは、子供と一番時間を共有する奥さんの機嫌をよくしておくことだと理解しています(笑)

さて、子育てを行っている中で、”高齢者介護と子育ての違いって何だろうか”とふと考えてみました。私は、高齢者介護で大切なことは『共感力』だと思ってます。高齢者介護で難しいことは、

『自分が高齢者になった経験がない、自分が介護を受けた経験がないにもかかわらず、高齢者に介護を行うこと』

だと思います。経験がないからこそ、謙虚に『教えてください』と学ぶ姿勢が大切なのですが、実際は『お世話をする』『お世話をされる』関係になるため、なかなか謙虚な姿勢を継続するのが難しいものです。その中で、『相手の立場だったらどうだろうか』という『共感力』を高めた人が、素晴らしい介護を提供できるのだと思います。

さらに言えば、これから訪れる『死』についても寄り添って考えてくことも大切な事だと思います。日本は他国と違って信仰心少ないため、病気や死に直面した時の拠り所がありません。私が尊敬している、斎藤一人さんが仰るには、21世紀は『魂の時代』だそうです。いよいよ、『物質の時代』から、『魂の時代』に世界が昇華していくのでしょうね。このテーマについては、これから10年かけて掘り下げていこうと思います。

 

では、子育てはどうでしょうか?高齢者介護と同じように『共感力』もとても大切だと思いますが、それ以上に重要なことがあります。それは、『自己変容力』です。親は子供の20年遅れだとも言われています。しかも、変化のスピードが激しいこの時代です。自分の価値観に執着しているとどんどん時代遅れになっていきます。自分だけが時代遅れになるならまだしも、その価値観を押し付けられた我が子は、たまったものではありませんよね。だからこそ、自分を変えていく力『自己変容力』が大切だと実感しています。

北欧で見た子連れの父親たち 交わす会話に、ハッとさせられた理由

上記の記事は、正に『自己変容力』の大切さを表しています。北欧の子連れのお父さんたちが行っているホームパーティでの会話のひとコマを抜粋します。

”ねぇ、僕たちの子供達の将来って全然今までと違うでしょ?だから親の自分達がいかに、時代の変化や子供達の考え方に対応出来るかが重要だよね。要するに自分達がどこまで固定観念にとらわれず変容していけるのかって事が鍵だよね。チャレンジではあるけど変わらないとね、僕たちが。”

子連れお父さんたちのホームパーティの様子

なんてレベルの高い会話をしているのだろうかと、この記事を読んで感動しました。マニラにも以前、『〇〇おやじの会』という非公式な組織がありましたが、その活動内容とはあまりにも大きなギャップがありますね(笑)そもそも、子連れのお父さんたちが集まってホームパーティなんて、日本社会では考えられないこと。我が子が成長したら是非開催してみようかと思います☺

高齢者介護も子育ても、自分をさらに成長させてくれる大切な『志事』ですね!

グローバルリーダー研修プログラム

まごのてグローバルが提供する『グローバルリーダー研修プログラム』に、医療法人様から14名の法人を代表するリーダーの方々にご参加いただきました。この研修プログラムを始めるにあたり、構想に約1年間、準備に2か月間かけて臨みました。プログラムに対しての私の想いが強すぎるためか、3泊4日の限られた時間の中で目一杯内容を詰め込みました。ご参加いただいた皆様から口々に言われたことは、『日程がハード過ぎます。。』とのこと。ただ、皆様の研修に対する真摯な姿勢や法人を代表しているという使命感のため、ハードな日程の中でも、多くの学びや気づきを得ていただいたかと思います。

マニラ空港に到着

私自身が掲げている研修プログラムのテーマは、『多様性の理解』『異文化コミュニケーションの実践』です。『多様性の理解』とは即ち、『人それぞれ違う』という、言葉にすると当たり前のことなのですが、自分と異なる価値観や考え方を受け入れることの大切さに気づいていただきたい、そのために、ツアーの中では様々なバックグランドを持ち、異なる価値観の人々を集めて交流の機会を持ってもらいました。

異業種交流会の様子
ホームパーティ形式でフィリピンの家庭料理をご用意
様々なバックグランドの方にお集まり頂きました
フィリピン企業でのランチパーティ

また、他業界がどのように外国人マネジメントを行っているか、介護業界とは異なる各分野のスペシャリストからマネジメント論を語っていただきました。

他業界からのスペシャリストを招待しての講演会
日系コンサルティング会社に訪問
フィリピン企業の訪問、フィリピン流のマネジメント論について学ぶ
社会起業家の方からの講演会

次のテーマが『異文化コミュニケーションの実践』です。コミュニケーション力を向上させるためには、コミュニケーションを取ってもらうしかありません。コミュニケーションのためのテクニックや英会話といったツールの話をお伝えするよりも、コミュニケーションを取らざるを得ない環境を用意して、その中で自ら実践していただく。ツアーの中では参加者の皆様が中心になって積極的にアクティビティやプレゼンテーションを行っていただきました。

日本語学校でのレクリエーションの実践

日系企業でのミーティングに参加
大勢のフィリピン人の前で発表してもらいました
フィリピン人スタッフとの職場での交流
異文化コミュニケーションについてのワークショップ

そして、最終日は介護現場での実習です。早朝の買い出しから始まります。

ローカルマーケットでの買出し

移動にも庶民の足を利用しました。

トライシクル
ジプニー

介護実習先でのアクティビティは大変盛り上がりました。さすがは現場のスペシャリストの方々です。国が違えどお年寄りと共に楽しむことにかけてはプロフェッショナルであり、私も安心して見守ることが出来ました。

アクティビティの後はランチタイムです!フィリピンのおじいちゃん&おばあちゃんに喜んでもらえるように心を込めて作りました。

こんな感じの盛りだくさんの3泊4日の研修プログラムとなりました。今回お会いした皆様の研修に対する姿勢、お年寄りに対する立ち振る舞いを間近で見させていただき、改めて日本の介護は世界一、日本人介護士は世界一の『人財』だと感じました。私も本当に勉強になりました、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

ボクシングジムでの学び⇒コミットメントする力

私の趣味の一つはボクシングです。先日はフィリピンの英雄マニー・パッキャオが、WBA世界ウェルター級タイトルマッチに見事勝利!!初防衛に成功しました。マニー・パッキャオは40歳、対戦相手のエイドリアン・ブロナーは29歳です。年齢差をものともせず、40歳で世界タイトルマッチで戦い、しかも勝利することがどれほど大変なことか。よほどの覚悟と努力がないと成し遂げられない偉業だと思います。

フィリピンの英雄、マニー・パッキャオ

そんなマニー・パッキャオを生んだ国、フィリピンでは、ボクシングがとても盛んです。フィリピンに来てよかったことの1つには、格安でボクシングが出来ることですね!

以前は徒歩10分くらいのボクシングジムに通っていたのですが、そこで知り合った同じ年のフィリピン人が、ボクシングジムを経営することになりました。ちなみに、彼の本業は人材派遣で主に中東にフィリピン人ワーカーを送っています。そして、趣味でボクシング、キックボクシング、柔術といろいろな格闘技をしており、アマチュアの試合にも出ています。普段は穏やかなのですが、『相手がノックアウトする瞬間がたまらなく楽しいよ』と怒らすと恐ろしい男です(*_*)

怒らすと恐ろしい友人のLuke

その彼から久しぶりに連絡があり、新しいジムをオープンしたから来てくれとのこと。場所を調べてみるとなんと私のコンドミニアムから徒歩3分のところでした!私は仕事前にジムに行くため、徒歩10分が3分に短縮されるのはとてもありがたく、しかも彼のジムの方が設備が充実しており、それ以来彼のジムに通うようになりました。こんな近くにジムを作ってくれてありがとう、Luke!(^^)!

Lukeのジムでトレーナーと
Lukeと彼のジムにて

Lukeと一緒にジムで練習をした時に、もとナショナルチームのコーチArloを紹介してもらいました。『Jackは絶対にコーチArloのプライベートレッスンを受けたほうがいい』と強く勧められたため、あまり乗り気ではなかったのですがコーチのレッスンを受けてみました。

流石は、もとナショナルチームのコーチ。練習メニュー、教え方、声掛けの仕方、すべてがプロフェッショナルで本当に勉強になるレッスンでした。唯一の問題は、練習がきつすぎること。。2時間みっちりの練習メニューであり、趣味レベルのノリで受けられるレッスンではありません。終わった後の爽快感は素晴らしいものがありますが、練習前には覚悟が必要になります(^^;)

コーチArloとの練習
毎回体力ぎりぎりまでシゴカレマス。。

マンツーマンのレッスンでは、私の体力がもたず、とは言ってもコーチのレッスンは魅力的なため、どうしたらよいかと考えた結果、コーチのレッスンを一緒に受ける仲間(生贄?)を探すことにしました。コーチの関心が2手に分かれれば、私の身体の負担は1/2までにはならないまでも、多少は軽減できます。そんな姑息な理由のために、ボクシング仲間を探しをスタートしました(^^;)。しかし、そのおかげで後に、深い学びを発見したのです。

意外と『ボクシングやってみたい』という人はいるようで、『ジムに一緒に行こうよ』と誘うと、大体『OK』と言います。しかし、そこから実際にジムに来る人は半分以下になります。日程を合わせて決めていても、突然の用事が発生し来られなくなる人も多いです。フィリピン人に限って言えば、約束通り来るほうが少ないですね(笑)

ただ、ジムに来ればさわやかな汗を流し、普段の運動不足や食べ過ぎからの自己嫌悪感を払拭でき、とポジティブな気持ちになります。そこで、『また来週一緒に行こうよ』と誘うと、ほとんどの人が『OK』といいます。しかし、2週連続で来る人は確率的にはかなり少ないです。皆忙しく、突然の用事が発生してしまうのですね(-_-)

そんな中、私が誘ってから継続してボクシングジムに通ってきている方が2人います。2人とも経営者です。彼らの特徴は『約束を守る』こと。一度日程を決めたら、その日程を変えずに実行します。つまり、自分の言動に対してのコミットメントが高いのです。

ボクシングの約束くらいでコミットメント云々を言うのも大げさかもしれませんが、仕事ではなく趣味活動だからこそ、その人の物事に対するコミットメントする力を垣間見ることが出来るのではないかと思います。継続してジムに通っている2人がたまたま経営者なのか、経営者だからこそ私との約束を常に遂行し、ジム通いが習慣化するまでもっていけたのかは、事例が少ないためまだわかりません。

しかし、誘う立場の人間は、どの人がどんな理由で約束を守らなかったかを覚えていて、それが次の判断材料になるかというのがよくわかりました。『誘われる人』のポジションだけでは見えてこない、『誘う側』さらに『誘い続ける側』に立ったからこそ見えてきた視点だと思います。姑息な理由からスタートしたボクシング仲間探しから意外な気づきへと繋がりました。

自分の過去を振り返ってみても、いろいろなシーンで約束を守れなかったことがあります。それは、自分が思っている以上に、相手にとっては自分の価値を下げる影響を与えてしまっているのだなということが分かってきました。今は信頼の時代。『約束を守る』というシンプルなことが一層大切な時代になりましたね。ボクシングで体だけでなく、心もしっかり鍛えて、『約束を守る』という強いコミットメントする力を身に付けていこうと思いました。

コーチArloとボクシング仲間

マネジメントよりエンカレッジメント

マネジメント(Management)とは【会社などの】経営、管理、マネジメント。エンカレッジメント(Encouragement)とは、激励、励まし、勇気づける、との意味だそうです。マネジメントは既に日本語にもなっているようで、管理者は、マネージャー(Manager)とも言われています。 今年から本格的に『介護医療業界のグローバル研修プログラム』をスタートするにあたり、このプログラムの目的の一つ、『異文化マネジメントの理解』について、自分自身でも【マネジメント】とは何かを考えてみました。

(グローバルリーダー育成プログラムの説明文)

 

結論から先にお伝えすると、マネジメント技術を学ぶよりも、エンカレッジメント(励ましや勇気づけ)が上手な方が、結果的にチームもまとまり生産性が上がっていくと考えます。私は一つのことに集中して取り組むよりも、いくつかのことを同時に取り組んで進めていくことに特性があります。なので、現在もいくつかのプロジェクトを異なるチームを組んで進めています。そうやって仕事を複数行うことで脳が刺激を受け、新しいアイデアが生まれてきます。その『アイデアを出すこと』に価値があると考えています。しかし、私が管理されていた会社員時代は、新しいアイデアを出すことよりも、『オフィスに9時から5時までいて、言われたことをそつなく遂行すること』に価値がありました。ちなみに私の直属の上司は日本人、社長はフィリピン人でした。

そんな創造力に制限を受けていた時代であっても、会社が発展するための新しいアイデアを出し、企画を作っては日本人上司に相談をしました。今でも覚えていますが、そのすべての企画は【却下】です。なぜなら、前例がなく、将来起るかもしれない懸念事項を100%払拭できないからです。しかし、同じ企画をフィリピン人の社長に持っていくと、すべて【OK】、とりあえずやってみなよ、と言ってくれます。”日本人異業種交流会の開催〟〝大手日本企業との業務提携〟〝メディアを使ったネット集客〟などなど、上手くいかなかった企画もありますが、全体的には大成功だったと言えます、売り上げも2倍以上はあがりました。フィリピン人の社長が私の企画に対して【Yes】と言わないのパターンは、コストが掛かるときだけです。それ以外の企画はすべて【OK】でした。ニコニコしながらいつも、『OK, You can try it (やってみなよ)』と背中を押してくれることで、私はいつも勇気づけられました。

(日本人交流会の様子)

軸足を介護事業に戻したからは、誰に管理されることなく自由にアイデアを出しては企画をまとめていきました。出来上がった企画を、その企画に関連しそうな人たちに見せて感想を聞くのですが、ここで大きく二つに分かれます。企画のポジティブな点に注目する人と、ネガティブな点に注目する人です。面白いですね。

その結果どうなるかというと、ネガティブな点にばかりに注目する人には、私は相談しなくなるのです(笑)つまり、その人には情報が流れてこないことになります。企画とは、未来に向けてのものです。未来のことは誰にも分かりません。100%成功する企画というのは存在しないのです。ただ、過去からの知識や経験の蓄積で、未来を予想することは出来ます。ネガティブな予想が立った場合、それに対してどうしたらよいかの【代案】を提示することが、相談した相手に対して、誠意ある行為だと思います。

とは言いつつも、自分が相談される立場になった場合、ついついネガティブな点の指摘のみになってしまうこともあり、その都度深く反省しています。自分の発する【言葉】には常に注目して、気を付けなくてはいけませんね、日々修業です。

 

さて、未来が不確かで、且つ、変化の激しい今の時代、ますます過去からの知識や経験が役に立たなくなります。そんな時代にあって、マネジメントとは人の可能性を制限する【管理】ではなく、『OK, You can try it(やってみなよ )』と励まし、勇気づけをして、チームのやる気を鼓舞することなのではないでしょうか。そんな人に、人と情報が集まっていくのだと思います。

ちなみに私は、大学時代マッサージの仕事をしていたのですが、その時のあだ名の1つが『ヨイショ フクイ』でした。マッサージをしながらお客さんの自慢話をあからさまにおだてたり、同僚のマッサージ技術を大げさに褒めたりしていたため、言動が軽いという意味で、『ヨイショ フクイ』と言われました。この『ヨイショ』的言動が、フィリピンに来てからさらにパワーアップした感じがします。なぜなら、フィリピン人はみな陽気で楽観的だからです、『ヨイショ フィリピン人』です!!彼らにとってはどんなことでも『OK、OK』です!本当はOKでないことでも、『OK』です(笑)

そんなグローバルなマネジメント技術を、研修プログラムでお越しになる皆さまには、感じて、学んでもらいたいですね☺。