2月3日の節分に子供が生まれました。今年は平成が終わり新しい時代が始まります。その時代の変革期に、しかも『節分』を選んで生まれてきた我が子のこれからの人生がとても楽しみです。
妻が妊娠してから、”私がどこまで子育てに対応できるか”という話題がちょくちょく出てきました。その度に私は、『高齢者介護を10年やってきたのだから、子育ても余裕です!』と高らかに宣言し続けていました。しかも、私は元マッサージ師で、元料理人(といってもアルバイト程度ですが)なので、子育てに関しては、かなりハイスペックな夫&父親になれるだろうと自負しておりました。
実際に子育てがスタートしてからも、夜泣きをしてもすぐに起きてオムツ交換ができる、ぐずっても全然イライラしないでニコニコしてられる、奥さんに代わって料理を作る(ただし、キッチンドランカーになりつつあります(^^;))など、施設介護時代の夜勤と、在宅介護時代の家事&料理の経験が存分に活かされています。介護現場から離れてもうすぐ8年が経ちますが、当時を思い出しつつ子育ても楽しんで行っています。たた、最も大切なことは、子供と一番時間を共有する奥さんの機嫌をよくしておくことだと理解しています(笑)
さて、子育てを行っている中で、”高齢者介護と子育ての違いって何だろうか”とふと考えてみました。私は、高齢者介護で大切なことは『共感力』だと思ってます。高齢者介護で難しいことは、
『自分が高齢者になった経験がない、自分が介護を受けた経験がないにもかかわらず、高齢者に介護を行うこと』
だと思います。経験がないからこそ、謙虚に『教えてください』と学ぶ姿勢が大切なのですが、実際は『お世話をする』『お世話をされる』関係になるため、なかなか謙虚な姿勢を継続するのが難しいものです。その中で、『相手の立場だったらどうだろうか』という『共感力』を高めた人が、素晴らしい介護を提供できるのだと思います。
さらに言えば、これから訪れる『死』についても寄り添って考えてくことも大切な事だと思います。日本は他国と違って信仰心少ないため、病気や死に直面した時の拠り所がありません。私が尊敬している、斎藤一人さんが仰るには、21世紀は『魂の時代』だそうです。いよいよ、『物質の時代』から、『魂の時代』に世界が昇華していくのでしょうね。このテーマについては、これから10年かけて掘り下げていこうと思います。
では、子育てはどうでしょうか?高齢者介護と同じように『共感力』もとても大切だと思いますが、それ以上に重要なことがあります。それは、『自己変容力』です。親は子供の20年遅れだとも言われています。しかも、変化のスピードが激しいこの時代です。自分の価値観に執着しているとどんどん時代遅れになっていきます。自分だけが時代遅れになるならまだしも、その価値観を押し付けられた我が子は、たまったものではありませんよね。だからこそ、自分を変えていく力『自己変容力』が大切だと実感しています。
北欧で見た子連れの父親たち 交わす会話に、ハッとさせられた理由
上記の記事は、正に『自己変容力』の大切さを表しています。北欧の子連れのお父さんたちが行っているホームパーティでの会話のひとコマを抜粋します。
”ねぇ、僕たちの子供達の将来って全然今までと違うでしょ?だから親の自分達がいかに、時代の変化や子供達の考え方に対応出来るかが重要だよね。要するに自分達がどこまで固定観念にとらわれず変容していけるのかって事が鍵だよね。チャレンジではあるけど変わらないとね、僕たちが。”
なんてレベルの高い会話をしているのだろうかと、この記事を読んで感動しました。マニラにも以前、『〇〇おやじの会』という非公式な組織がありましたが、その活動内容とはあまりにも大きなギャップがありますね(笑)そもそも、子連れのお父さんたちが集まってホームパーティなんて、日本社会では考えられないこと。我が子が成長したら是非開催してみようかと思います☺
高齢者介護も子育ても、自分をさらに成長させてくれる大切な『志事』ですね!