フィリピンの3都市を回る、認知症啓発キャラバンツアー。最高に楽しい時間を過ごすことができました。
そして、この旅を通して確信したことがあります。
日本の介護を、「出向いて届ける」時代が来る、ということです。
認知症紙芝居の導入校、Lifeline International Health Instituteの学校がある3都市(イロイロ、ロハス、シライ&バコロド)で、認知症啓発イベントを開催しました。
1回目は市民センター。 2回目はショッピングモール。 3回目は公共体育館のバスケットボールコート。



どの会場でも、設営から集客まで、Lifelineチームが引き受けてくれました。おかげで私は、演者として自分のパフォーマンスだけに集中できました。
100名以上が集まるイベントを運営するのは、簡単なことではありません。ましてや、思うように物事が進まないのがフィリピンです。
一発勝負のイベントとなれば、入念な準備が欠かせません。それを短期間でやり遂げたチームワークと実行力には、感服するばかりでした。
地元に愛され、地元に盤石な基盤があるからこそできたことだと思います。素晴らしいパートナーに巡り合えた幸運に、改めて感謝します。
◆「出向く」ことの強み
今回は初めてのキャラバン方式で、移動しながら3つのイベントを行いました。
回を重ねるごとにチームは成熟し、内容も良くなっていきました。1回目より2回目、2回目より3回目と、毎回細かく軌道修正できる。これがキャラバンの強みだと実感しました。
もう一つの発見は、私たちが移動することで、地元の人が参加しやすくなることです。
介護や認知症ケアは、特別な人たちの特別な活動ではありません。一般の人たちの日常生活の中にある営みです。だからこそ、私たちが出向いて、参加しやすい環境をつくることが大切だと気づきました。
◆「来てもらう」発信から、「出向く」発信へ
さて、日本は世界に先駆けて高齢社会を迎え、そのなかで、さまざまな商品やサービスを生み出し、育ててきました。今、フィリピンのような若い国でも、介護や認知症への関心が高まっています。日本の介護を世界に届ける機運が高まっているのを、ひしひしと感じています。
日本国内の介護業界を眺めていても、「育ててきた商品やサービスを海外へ」というニーズが高まっている気がします。
では、どうやって日本の介護を海外へ届けるのでしょうか。
他国の大規模なエキスポやコンベンションにブースを出すのは、有効な方法の一つです。仮に、それを「来てもらう」発信だとすれば、今回のキャラバンは「出向く」発信です。
海外に進出する際、最も大切なことの一つは、現地のパートナー選びです。そして、そのパートナーとの信頼関係をどう築くかが、何より重要です。

会議を重ねることで、信頼関係が強まることもあります。しかし、一番いい方法は、共にプロジェクトを行うことだと思います。
その意味で、今回のキャラバンを通してLifelineとの関係性が強まったことも、大きな収穫でした。このキャラバン方式は、今後、日本の介護業界が海外に出ていく上でも、有効なアプローチになると考えています。
◆チームジャパンで、旅に出る
認知症紙芝居をはじめ、現地の人に喜んでもらえるコンテンツは揃ってきました。そして、日本には、まだまだ魅力的な商品やサービスがたくさんあります。
チームジャパンでキャラバンを組み、日本の介護を伝える旅に出る。そんな未来が、より具体的に想像できるようになりました。
認知症啓発キャラバンツアー、本当に楽しかったです!!
私だけが、この楽しさを味わうのはもったいない。一緒にキャラバンに加わって、日本の介護を世界に届けていきましょう。