英語が下手でよかったかも。今、そんなことを思っています。日本の介護を世界に届けるには、その方が都合がいいからです。
私は日々、せっせと「日本の介護」を英語に変換しています。
「介護」は日本で育まれてきた概念なので、そのまま英語に置き換えるのが難しいことがよくあります。英単語を当てはめることは出来ても、本当に伝えたいニュアンスがなかなか表現できない。
そんな中、自分の中でしっくりきた表現があります。
Everyday Life Support
介護を表現する時、「Caregiving」や「Nursing Care」という言葉を使うと、どうしても医療の延長線上の印象が残ります。しかし、日本の介護職は医療職とは違います。その人らしい生活を支えるための専門職です。
そのニュアンスを伝えたくて Everyday Life Support という言葉を使ってみたところ、思いのほか海外のお医者さんたちに響いていました。
それ以来、日本の介護を Everyday Life Support と表現するようになりました。我ながら良い表現だと思っています。
やはり、分かりやすい言葉は重要です。
最近は、やさしい英語についてよく考えるようにもなりました。なぜなら、世界の介護現場を支えているのは、英語ネイティブの人たちというより、第二言語として英語を使う人たちだと気づいたからです。
私がアメリカで介護をしていた頃、同僚はメキシコ人でした。英語は上手でしたが、母語はスペイン語でした。
今住んでいるフィリピンでも、多くのケアワーカーは母語は英語ではなく、タガログ語などの現地語です。

なるほど、日本の介護を英語に変換する作業も、完璧な英語である必要はないのではないか。
むしろ、第二言語として英語を使う現場の人たちに伝わる、分かりやすい英語こそがふさわしいのではないか、と気づきました。
私はつねづね、英語が下手なことに絶望していました。
しかし、この考えにたどり着いてからは、下手な英語こそが武器になると、希望が見えてきました。
自分が心地よく理解できる英語を基準にして、日本の介護を訳していけばいい、という希望です。
これは、むしろ英語ネイティブには難しい作業です。日本人が、外国人に伝わる「易しい日本語」を使うのが、意外と難しいのと同じ理屈ですね。
下手な英語こそが武器になる。そんな新しい希望をもって、日本の介護を世界に届けていきます。
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