フィリピンでの生活

身体をアップデートする

大学を卒業してからアメリカ、フィリピンと海外で長く生活をしてきました。国が変わるたびに、今まで自分が積み上げてきた実績や肩書が一度リセットされます。アメリカに行ったときには、日本で取得した国家資格は全く役に立ちませんでした。アメリカからフィリピンへと拠点を変えた時にも、アメリカで得た資格や実績は何の意味も成しえませんでした。すべてゼロからのスタートになります。

そんな体験をしてきたおかげで、自分を説明してくれる肩書や組織や資格などに対しては、早い段階で執着がなくなりました。そんな移ろいやすいものよりも、どこの国でも、どんな環境でも通用するものを身に付けることに意識を注いできました。実際にアメリカに降り立ってからもっとも役に立ったのは、日本で培った指圧の技術であり、誰も知り合いのいないフィリピンで自分を守ってくれたのは、アメリカで学んだ英語とコミュニケーション力でした。

今年はフィリピンに来てから8年目になります。今までマニラでじっと根を生やして基盤を作ってきましたので、そろそろ次のステージに進んでいこうかと思います。次はマニラを拠点としたアジア各国への移動と、日本、サンフランシスコ、マニラを結んだ太平洋三角形の移動をイメージしています。アジア各国への移動の目的は、日本向け介護人材の育成と日本の介護(Kaigo)の輸出、太平洋三角形の移動は、新しいテクノロジーを導入した介護のアップデートのためです。具体的にどうするかはまだ思案中ですが、次のステージは『移動し続ける』というテーマは決めています。

そこで今、自分は何に投資をしているかというと、ズバリ『身体つくり』です。40歳手前でしっかりと身体をアップデートし、次の『移動し続ける』ステージで耐えられる身体を作るのが目標です。運動して体力をつけること、食生活を見直して体の調子を整えること、時差や移動中の短い睡眠でもしっかり回復できる睡眠サイクルをつくること、などです。

目標は明確なのですが、いざそれに向かって努力し続けるのは難しいものです。そこで、自らを追い込むためにボクシングの試合に出場することを決めました。これで運動して体力をつけることは嫌でも叶うでしょう(笑) 試合は3分3ラウンドです。敵と対峙して3分間動き続けるのは相当な体力が必要になります。もうやるしかありません!

さらに、『身体をアップデートする』を後押しする強力な援軍が現れました。我が息子です。とにかく食欲が旺盛で昼夜問わずお腹がすくとものすごい勢いで泣きわめきます。昼間はベビーシッターが面倒をみてくれますが、夜は妻と交代で私も対応します。ゲストルームを子供部屋にして、1人は我が子の夜泣き対応、1人は寝室で仮眠です。現在のパターンは、私が午前0時まで眠ってその後3時間子守夜勤、午前4時に再睡眠となります。特養での夜勤生活を思い出します(^^;)

私のチャレンジは、再睡眠の後に待ち構えています。なぜなら午前6時に起きて出勤前にジムに行くからです。強制的に身体を目覚めさせてコンディションをピークに持っていかなくてはなりません。睡眠時間が削られた状態で朝からコンディションを上げていくには、短期間で良質な睡眠を取ること、そして日ごろからの食生活がとても重要になります。とくに炭水化物の摂取には気を付けなくてはなりません。糖は身体を酸化させて動きを鈍らせ、インシュリンの急激な上昇は眠気を誘うからです。

我が子のおかげで、ボクシングの試合同様に、強制的に睡眠サイクルと食生活がアップデートされてきています。身体もだいぶ絞れてきました!!目標を定めると、ちゃんと神さまがそれに見合う環境を与えてくれるのですね(笑)

体力や見た目の美しさは、どこの国でも、どんな環境でも必ず役に立つビジネスツールです。 今は投資の時期、身体のアップデートに全力を注ぎます!