海外介護

現場上がりの介護職が、国際学会の舞台に立つ

アジア認知症学会(ASAD2026)で、e-poster発表に採択されました。

今月、フィリピン・マニラで開かれるアジア認知症学会(ASAD)の第20回国際会議で、私の実践報告がe-poster発表として採択されました。

ASAD(Asian Society Against Dementia)は、研究と実践の両面から認知症に関する知見を発展させ、それをアジア全体で共有・普及することを目的とした学会です。

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今年はフィリピン認知症学会との共催です。2006年にマニラで設立されてから20年の節目に、再びマニラへ戻ってくる大会になります。会場はマカティのMakati Shangri-La Hotel。私が活動を続けてきたマニラで発表できることを、とても嬉しく思っています。

e-posterとは、紙のポスターの代わりに、会場のデジタルスクリーンに縦長のポスター画像を映して発表する形式です。

発表者は指定の時間にポスターの横に立ち、見に来た参加者と直接質疑応答をします。今回は事務局の許可を得て、ポスターの横で紙芝居の実演も行う予定です。

◆「修了生はどこで紙芝居を演じているのか」

発表タイトルは「Where do course graduates perform kamishibai?(修了生はどこで紙芝居を演じているのか)」。

2026年1月から6月にかけて実施したオンラインの認知症紙芝居コース(全5回)について、修了生が実際にどこで、誰に向けて紙芝居を演じたのかを追跡した実践報告です。

認知症紙芝居の特徴は、受講したその人が、その日から紙芝居を使って、身近な人に認知症とケアについて伝えられるようになることです。

講義を受けて認知症の知識がどれだけ上がったのかを検証するのは、とても難しいことです。知識が上がったとしても、それが本当に紙芝居のおかげなのかを証明できないからです。

一方で、確かめられることもあります。専門家ではない受講生が、紙芝居を使って、実際に家族や地域の人の前で認知症について伝えたかどうか、です。

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今回の発表では、その記録をもとに、修了生が「どこで」「誰に」紙芝居を演じたのかをまとめました。

◆関心のない人に、どう伝えるか

認知症に関心のある人は、自分から学びに来てくれます。しかし本当に大切なのは、認知症に関心のない一般の人に、どう伝えるかです。

実際に認知症の方のお世話をしているのは、家族や近所の人など、医療の専門家ではない人たちです。その人たちにどうアプローチできるのか。それが、今回の実践報告の焦点です。

本日、認知症紙芝居のオンラインコースの受講生たちを集めて、直接講義を行いました。彼らがこれから、どのような形で身近な人に認知症について伝えていくのか、とても楽しみです。

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彼らは、日本で介護職として働くために、日本語を勉強し、介護を勉強しています。しかし、それだけではなく、自分が学んだことで地域社会に貢献できるということも、彼らに伝えていきたいと考えています。

◆憧れていた舞台に立つ

私は昔から、海外の学会で発表する研究者や、国際機関で働く専門職に憧れていました。

現場上がりの介護職である私が、その舞台に立つ機会をいただけたことが素直に嬉しいです。会場でどんな出会いやチャンスが待っているのか、今から楽しみです。

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