フィリピンでの生活

プラットフォーマーとしての介護業界

20世紀は大資本の時代、21世紀はプラットフォームの時代と言われています。タクシー業界での『Uber』や『Grab』、ホテル業界での『Airbnb』、オンラインショッピングで言えば、ご存知『Amazon』や中国での『Aribaba』、もちろん『Facebook』はプラットフォームの代表格ですね。これらプラットフォーム【場】を提供している会社が社会を劇的に変化をさせて、市場でも大きな影響力を持っています。20世紀型の大資本を抱えて、直線的に生産者から消費者へと一方的に流れていくビジネススタイルは、これからの時代では通用しなくっていくようです。

 

上記のような世界的有名企業が作り出しているプラットフォームはネット上での【場】です。インターネットの中ですので、実際に店舗を持つ必要もなく、在庫を抱える必要もありません。ネット上で、彼らが提供する【場】を行き来してビジネスやコミュニケーションを双方向で行っていきます。

では私たちの介護業界はどうでしょうか。介護施設やデイサービスなど、実際の【場】を提供していますよね。そこには、サービス提供者の介護士と利用者である高齢者やハンディキャップの方々だけでなく、様々な人たちが関わっていきます。例えば、ケアマネージャー、ボランティアの方々、地域住民、利用者の家族、実習生、理学療法士、作業療法士、調理士、管理栄養士、などなどが挙げられます。

そして、サービス提供者と利用者が直線状の一方的な関係、つまり、サービスを与える人、サービスを受ける人、という単純な流れではなく、双方に影響を与え合っている関係になります。実際に、私が介護士として働いていた時には、本当にたくさんのことを利用者さんから学ばせていただきました。その貴重な経験が、介護分野だけでなく、それ以外の仕事のクオリティを高めています。人間的な成長の【場】としても、介護業界は魅力的なプラットフォームを創り出すことが出来ると思います。

 

超高齢化社会をトップランナーで走っている日本は、介護業界の中だけで鎖国していくことが出来なくなってきました。様々な業界やバックグランドを持った人たちが続々と関わってきます。日本にいる時に習っていたアルゼンチンタンゴ教室の先生が、毎月デイサービスに行ってタンゴを披露したり、高齢者の方々にタンゴのステップを教えたりしています。介護とタンゴですよ、皆さんの頭の中で接点が見いだせますか(笑)?

 

 

そして、これからはいよいよ介護の国際化が始まります。介護業界の鎖国を解くだけでなくて、国の鎖国も一気に解かれていきます。【場】を提供する我々介護業界は、プラットフォーマーとしてますます多様性の理解と柔軟性が求められていきます。プラットフォームは、より多くの人が関わることでその価値が高まっていくからです。

 

(フィリピンの介護施設でズンバを踊る、常識に縛られない柔軟な発想が大切です)

 

先日、日比文化交流イベントを開催し、日比の架け橋になるような【場】を創りました。おかげさまで、様々なバックグランドを持った方たちと新たに繋がることが出来ました。

 

そして、今回のイベントがきっかけとなって、フィリピンだけに留まらず、介護業界で日本と世界を繋げるプラットフォーム創りのアイデアが閃きました~!

ジュール・ヴェルヌ曰く、『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』という格言があります。なので、もう実現した気になってワクワクしています。

(介護はクリエイティブな仕事)、(介護業界はプラットフォーマーになる)という自分の信念を証明するためにも、ますます創造力を働かせて頑張ります!!

 

 

 

 

日比文化交流&チャリティイベント

 

日比文化交流&チャリティイベントは大盛況の大成功でした!

 

 

9月9日(日)の午前中に、フィリピン総合病院にて、通院中の子供たちとその両親を招待してのチャリティイベントを開催しました。地元のライオンズクラブ、ボランティアグループの支援を得て、日比共催ということで、日本からは和太鼓、よさこいダンサー、三味線、着物ショウ、マジシャン、などなど、様々なパフォーマーが集まりました。

 

子供たちへのプレゼントです。

 

 

多くの子供たちに喜んでもらえました~!

 

 

テレビ局も取材に来ましたよ~!

 

 

フィリピンボランティアグループが撮影した当日のドキュメンタリー映像です(^O^)

 

 

 

そして、夜はまごのてグローバルのプロジェクトの一つ、日本&フィリピン フレンドシップパーティです!!

 

日比それぞれからパフォーマーが集まっての交流イベントです。

 

 

和太鼓、よさこいダンス、三味線、着付け師、メイクアップアーティストのチームを、着物ショウのプロデューサーが見事にまとめ上げ、フィリピン人モデルを演出しました。

 

こちらにはマニラ新聞が取材に来ていただき、記事にしてもらいました~!

 

2つのイベントの主催者として、早朝から夜中まで動き回っていましたが、パフォーマーの方々、参加者の方々、ともに喜んでもらえてよかったです。

まごのてグローバルのミッションは、【介護業界で日本と世界を『繋ぐ』お手伝い】です。今回、日本人の若いパフォーマーに海外でのステージを提供できたこと、そして、フィリピン人には日本の伝統文化を見せられたことで私自身も満足のいく仕事が出来ました。

介護はクリエイティブな仕事です。業界の枠を超えて、国の枠を超えて、様々なバックグランドの方と繋がることで、もっともっと面白いプロジェクトが出来るかと思います。今後は、日本とフィリピンとの間で、人の移動がさらに活発になっていきます。まごのてグローバルが、ひとつのプラットフォームとして、日本とフィリピン両国のサポートをしていきます!!

 

 

 

外国人技能実習制度の『介護』いよいよスタート

2008年に初めてフィリピンにやってきました。大学卒業後から住んでいたアメリカ、サンフランシスコをスタート地点として、西へ西へと世界一周旅行に出かけました。そして、最後に立ち寄った国がフィリピンでした。

(フィリピンの介護士養成学校のオーナー家族との写真:  2009年)

なぜフィリピンに寄ったか?それは、2009年から経済連携協定(EPA)の制度で、フィリピンとインドネシアから外国人介護士の受入れがスタートするという情報をキャッチしたからです。そのニュースを聞いたのは、確か南米ペルーで旅をしていた時だったと記憶してます。その後、南米からドバイ経由でアフリカのケニアに行きました。その時に、たまたまドミトリーの同室だった日本人の大学生が、フィリピンに語学留学をしていたようで、彼からフィリピンの話をいろいろと聞きました。

英語が通じて物価が安い、そして介護の調査ができる。この3点が決め手となり、旅の最終地点をフィリピンに定めました。

(旅の写真、1枚目ペルーのマチュピチュ、2枚目ケニア)

 

フィリピンに入国した時の姿はこんな感じでした(笑)

こんな旅人丸出しの状態でマニラに到着し、フィリピンの介護について調査をすることにしました。10年前だからよかったものの、近代都市マニラでこんな格好をしたらちょっとやばいですね。

マニラでの住処を見つけ一息ついた頃、トルコから旅を一緒にしていた友人が、せっかくフィリピンに来たのだからということで英語の個人レッスンをすることになりました。そこで、ドミトリーのオーナーさんからフィリピン人の英語の先生を紹介してもらいました。その先生が、たまたま介護の資格を持っていたことが判明し、その介護専門学校を紹介してもらうことになりました。

といっても、紹介状をもらうわけではなく、学校の住所と担当の先生の名前だけを手掛かりに直撃訪問をしました。すると、運がいいことに学校のオーナーが対応してくれて、丁寧に私の話に耳を傾けてくれました。私が伝えたのは、『これからフィリピン人介護士が日本で働くにあたり、どのような介護を勉強しているのか、その実態を学ぶためにマニラに来ました、是非この学校の介護コースにオブザーバーとして授業参加させてください』ということです。

アポなしで、しかも小汚い格好の20代の若者がこんなことを言って、よく受け入れてくれたな~と今でこそ思うのですが、度量の広いオーナーさんは、OKをしてくれました(その前に私という人物を試すテストはありましたが、その話はまた別の機会に(^^;))

(直撃訪問した数日後、授業参加が認められた時の写真)

それから、約半年間フィリピン人介護士の皆さんと一緒に介護のクラスに参加をして、いろいろなことを学びました。高齢者の性という授業では、お年寄り同士がセックスしているビデオを見ました。また老齢学については、アメリカの大学で学んだことと重なる内容もあり、結構難しいことを勉強しているなという印象を持ちました。ただし、その授業をお菓子を食べながら受けているので、すごいんだか、すごくないんだか何だかよく分からなくなりましたね(笑)

学校のクリスマス会にもゲストとして招待してもらいまいた。

(司会をしていた介護専門学校の先生)

フィリピン人のクリスマスに賭ける意気込み、パーティの楽しみ方はハンパないなと衝撃を受けたのを覚えています。このように、フィリピン人の目線でフィリピンでの生活や介護についての考え方を学んでいきました。これらの体験を積むことで自分自身の価値を高め、2009年から日本が外国人介護士を受け入れる時に、その橋渡し的な仕事をしようと企んでいました。

ところが、経済連携協定での外国人介護士の受入れは、政府間のやり取りで、規制や条件ががちがちに固まっていて、民間企業が入り込むことが出来ませんでした。2025年までには38万人に介護士が不足するというデータが出てるにも関わらず、外国人介護士の数は一向に増えていきません。そのため、毎年のように、もうすぐ民間企業でも外国人介護士の送り出し&受け入れに関わることができるという噂が流れてくるのですが、現実になりませんでした。

2008年から、介護業界で日本と海外を結ぶビジネスをイメージし、2011年にはフィリピンに来てそのチャンスを待ち続けていました。そして、ようやく去年、政府が技能実習制度に介護職を加えると発表し、先月の2018年8月にフィリピンでもそのガイドラインが発表になりました。これで、民間企業が外国人介護士の送り出し&受け入れに関わることが出来ます。その発表を聞いたとき、あまりにも長い間待ち続けていたためか、逆に感動も何もありませんでした(笑)

2008年から2018年の10年間、長かったですがとても良い準備ができました。介護業界から離れて仕事をしていたおかげで、俯瞰的な視点から介護業界や外国人介護人材の受け入れについて考えられるようになりました。まごのてグループも創業から10周年を迎えましたが、私も個人的な出来事として節目の10周年を迎えることが出来ました。

(10年経った今でも、介護専門学校のオーナーさんとは仲良くしてもらってます)

 

さて、村上春樹の表現を借りれば、やっと時間が自分の側に来てくれました。2008年に企てた、介護業界で日本と海外を繋げるをミッションに、まごのてグローバルとして精一杯頑張っていきます!

 

 

チャリティランチ&ズンバ@La Verna Aged Care Village

高齢者施設へのチャリティランチプログラム第2弾!!

今回は新しい仲間を加えて、食事とダンスでおじいちゃん&おばあちゃんに喜んでもらう企画を行いました。

まずは施設近くにあるローカルマーケットで買い出しに。交通手段はトライシクル(三輪バイク)です。

 

買い物はプロの料理人にお任せ。

利用者さん30人、介護士10人、私たちの食事と合計60食分の材料を購入しました。

 

このプログラムの目的の1つは、安くて美味しくて栄養のあるフィリピン料理の、メニュー開発です。これから多くのフィリピン人介護士が日本で働きます。しかし、彼らはフィリピン国内で日本語を習得しなくてはなりません。難しい日本語のテストもあります。おそらく半年間は集中して日本語学ばなくてはならないでしょう。もし私たちが、普段の生活に馴染みのないフランス語やアラビア語の勉強を半年間しなくてはならない、となったらどうでしょう?毎日毎日、勉強勉強で頭を使っているときの、唯一の楽しみは食事なのではないでしょうか?

そんな彼らフィリピン人介護士の方たちのために、『美味しくて栄養のある料理を提供してあげたい』という想いからプロの料理人のRizとプロの栄養士の樋谷さんとチームを組んで、メニュー開発を行っています。

(Food Consulting Project のチーム)

 

さて、料理長Rizの指導の下、どんどん料理を作っていきます!

 

そして、今回はランチの前にフィリピン人の大好きなズンバを行います!私のアルゼンチンタンゴの先生にお願いしてズンバのインストラクターをやってもらいました(^^)/

流石はプロのダンサーでプロのダンスインストラクターです。おじいちゃんとおばあちゃんが楽しめる動きにアレンジしてダンスと音楽でどんどん会場を盛り上げていきます!

 

もちろん介護士の方たちもノリノリです(^^♪

あまりに盛り上がりすぎて、車いすのおばあちゃんが立ち上がって踊りだしました~~~驚きです(笑)

 

(立ち上がってノリノリで踊りだすおばあちゃん!(^^)!)

 

ダンスが終わるころには料理も出来上がっていました。栄養のバランスを考えて、玄米のご飯です!今回のチャリティプログラムに賛同いただき、お米屋さんから協賛いただきました!

 

 

ダンスでお腹を空かせてから、おいしいランチを皆さんに食べてもらいます!

5つ星ホテルのシェフが作る料理ですから、味も抜群です!!

介護士の方たちも大満足です☺

料理人、ダンサー、お米屋さん、モデルといろいろなバックグランドやスキルを持っている仲間が集まってのチャリティイベントとなりました。介護はクリエイティブば仕事だと私は考えています。これからも、どうやったらみんなに喜んでもらえるかを考えながら、価値のあるサービスを生み出していきたいと思います!

近未来のまごのて訪問介護をイメージする

2名の留学生と初対面。

外国人介護留学生受入れ先のほとんどが施設系になります。そんな中、まごのてグループは訪問介護です。施設と違ってお客様とマンツーマンでのサービス提供になります。お客様に満足してもらえ無ければいつまでたっても独り立ちが出来ず、報酬も上がっていきません。一方で、お客様に満足していただけるサービスを提供していけば、お客様の数が増えて、報酬がどんどん上がっていきます。(留学生ですのでアルバイトできる総時間数は決まっていますが)しかも、まごのてグループの報酬体系はとても明確で、お客様に喜ばれた数だけ、報酬も上がっていく、介護士のモチベーションを高めるシステムになっています。

私はアメリカ留学時代に、マッサージ師としてアルバイトをしていました。マッサージ師以外にも、寿司シェフ、在宅夜勤介護も掛け持ちをして生活費と学費を稼いでいましたが、一番報酬がよかったのはマッサージの仕事でした。なぜなら、マッサージは完全歩合制だったからです。1日中お店にいてもお客様からの指名がない限りは、ずっとお店の掃除や下仕事ばかりをしていて、1ドルも稼げませんでした。働き始めてからの数か月間は、どうしたらお客様からの指名がもらえるかを必死で考えていました。マッサージ中に使う英単語を覚えたり、他のマッサージ師から技術を学んだり、お客様に覚えやすい名前に変えてみたり(なので私のアメリカンネームは誰からも覚えやすい『Jack』になってます(笑))しながら、自分のサービスの価値を高めていきました。

私の留学時代と今回2名の介護留学生とでは状況も異なりますが、お金がない苦学生という面では同じだと思います。苦学生にとってもっとも関心があることは、どうやって効率的に稼げるかということです。その意味でも、まごのてグループの報酬体系は留学生にとって魅力的なものになるかと思います。

その後、いつものように飲みにケーションで植野会長と話をしながら近未来のまごのてグループの訪問介護をイメージしていました。

初任者研修を受けなくてはいけない、バイク免許の取得、コミュニケーションの問題、アルバイト時間の制約などなど、越えなくてはならないハードルはたくさんありますが、まごのてグループが先陣を切って外国人雇用を進めることで、訪問介護業界に大きな旋風を起こすことが出来るのではないかと思います。

出来上がったレールに乗っていくよりも、自らがそのレールを創っていく方がワクワクして楽しいですよね。そんな楽しいレールをまごのてグループの皆さんと協力して創っていきたいと思います!